セミナー報告
令和6年度(2024年度)
令和6年度
第31回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会 報告
日 程:令和6年6月18日(火)17:30~18:30(17:00受付開始)
会 場:山口大学医学部 霜仁会館3階 多目的室
《内容》
開会挨拶:山口大学医学部附属病院 緩和ケアセンター 乗安里佳師長
17:30~18:30 事例検討
「転移により体動困難であったAYA世代の舌がん患者が在宅医療へ移行した事例」
訪問看護ステーション 私の家 管理者看護師 伯野秀太郎先生
山口大学医学部附属病院 耳鼻咽頭科・頭頸部外科 助教 堀健志先生
山口大学医学部附属病院 B棟6階 看護師 今西優花先生
この度、第31回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会を開催した。この事例検討会は、切れ目のない緩和ケアを実現するために、
事例検討を通じて顔の見える緩和ケア連携体制の構築及び連携強化を図ることを目的として開催しており、
院内外の医師、看護師、薬剤師、MSW、ケアマネージャー、訪問看護師など多職種から68名の参加があった。
当院の緩和ケアセンター乗安看護師長より開会の挨拶があり、各演者より事例提示があった後、質疑応答を行った。
参加者の方々からは、「訪問看護師の方がどのような視点で、在宅ケアされているのか知ることができ、
病院でのケアを実施していく上でも参考になりました。」「患者の意向を聞くこと、意思決定支援に非常に悩むので、
自部署以外の事例を聞けて学びがあった。」「勉強になりました。これからの患者さんとの関わりに活かしていきたいと
思います。」などの意見が寄せられ有意義な検討会となった。
令和3年度(2021年度)
令和3年度第3回がん治療スキルアップセミナー
テーマ:緩和ケア
日 程:令和3年11月10日(水)17:30~19:30(17:15受付開始)
会 場:山口大学医学部霜仁会館3階多目的室
《内容》
司会:山口大学大学院医学系研究科 保健学専攻 教授 齊田菜穂子先生
講演:「疼痛マネジメントと緩和ケアの実践②病診連携における緩和ケアのあり方」
講師:すえなが内科在宅診療所 院長 末永和之先生
この度、令和3年度第3回がん治療スキルアップセミナー(テーマ:緩和ケア)を開催し、
「疼痛マネジメントと緩和ケアの実践②病診連携における緩和ケアのあり方」と題して、すえなが内科在宅診療所院長の末永和之先生にご講演いただいた。
セミナーには、医師や看護師、薬剤師、MSWなど多職種から31名の参加があった。
セミナーでは、入院から在宅に移行する際のポイントや緩和ケアに関する地域連携体制の構築、自宅での看取りまでの注意点、スピリチュアルケアなどについて
臨床での事例を交えながら丁寧にお話しいただいた。お話しの中では『忘れてはいけないこと』として『家に帰れない患者はいない』ことと
『医療者がバリアとならない』ことを繰り返し述べられた。セミナー後は活発な質疑応答もあり、大変有意義なセミナーとなった。
令和3年度第2回がん治療スキルアップセミナー
テーマ:緩和ケア
日 程:令和3年10月27日(水)17:30~19:30(17:15受付開始)
会 場:山口大学医学部霜仁会館3階多目的室
《内容》
司会:山口大学大学院医学系研究科 保健学専攻 教授 齊田菜穂子先生
講演:「疼痛マネジメントと緩和ケアの実践①がん性疼痛の発生機序と薬物療法」
講師:すえなが内科在宅診療所 院長 末永和之先生
この度、令和3年度第2回がん治療スキルアップセミナー(テーマ:緩和ケア)を開催し、
「疼痛マネジメントと緩和ケアの実践①がん性疼痛の発生機序と薬物療法」と題して、すえなが内科在宅診療所院長の末永和之先生にご講演いただいた。
セミナーには、医師や看護師、薬剤師など多職種から26名の参加があった。
セミナーでは、なぜ緩和ケアでの症状緩和が大切なのかや、がんの痛みの症状と機序、様々な鎮痛薬の特徴などについて、
臨床での事例を交えながら丁寧にお話しいただいた。セミナー後は活発な質疑応答もあり、大変有意義なセミナーとなった。
がん高度実践看護師WG講演会 in Yamaguchi
テーマ:小児がんと看護
日 程:令和3年10月22日(金)17:00~18:30(16:45受付開始)
形 式:Zoomによるオンライン開催
《内容》
司会:山口大学大学院医学系研究科 保健学専攻 教授 齊田菜穂子先生
講演:「小児がんの子どもと家族を支えるための看護師の役割」
講師:独立行政法人国立病院機構九州がんセンター
小児看護専門看護師/移植コーディネーター 坂田友先生
この度、がん高度実践看護師WG講演会 in Yamaguchiを開催し、「小児がんの子どもと家族を支えるための看護師の役割」と題して、
九州がんセンターの坂田友先生にご講演いただいた。講演会には院内・学内から15名の参加があった。
講演会では、子どもががんを罹患することで体験すること、成長発達するなかでの課題に対して看護師がどのように関わることができるのか、
臨床の中で子どもから学んだことなど事例を交えながらお話しいただいた。講演会後は活発な質疑応答もあり、大変有意義な講演会となった。
第7回山口大学がんプロがん看護CNS事例検討会 報告
※CNS:専門看護師(Certified Nurse Specialist)
日 程:令和3年7月21日(水)14:30~16:00
会 場:山口大学医学部医修館 1階 多目的室
司 会:山口大学大学院医学系研究科 保健学専攻 教授 齊田菜穂子 先生
講 師:なゆたの森病院がん看護専門看護師 成清優子先生
この度、第7回山口大学がんプロがん看護CNS事例検討会を開催し、なゆたの森病院がん看護専門看護師の成清優子先生に
がん看護専門看護師の認定審査合格のための問題の解き方についてご指導いただいた。事例検討会には看護師や教員など6名の参加があった。
事例検討会では、筆記試験の過去問題に参加者全員で取り組んだ後、成清先生から参加者の回答への助言や模範解答についての解説があった。
講師と参加者の間で活発な質疑応答もあり大変有意義な検討会となった。
令和3年度第1回がん治療スキルアップセミナー
第25回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会 報告
日 程:令和3年7月19日(月)17:30~18:30(17:00受付開始)
会 場:山口大学医学部附属病院 オーディトリアム
《内容》
開会挨拶:山口大学医学部附属病院 緩和ケアセンター 副センター長 井岡達也先生
17:30~18:30 事例検討
「在宅・病院・介護施設でつなぐACP
~泌尿器がんの高齢独居患者が治療継続しながら地域での暮らしを実現できた事例~」
山口大学医学部附属病院 泌尿器科 助教 平田寛先生
山口大学医学部附属病院 看護師 佐藤真理子先生
この度、第25回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会を開催した。この事例検討会は、切れ目のない緩和ケアを実現するために、
事例検討を通じて顔の見える緩和ケア連携体制の構築及び連携強化を図ることを目的として開催しており、
院内の医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、作業療法士など多職種から合計29名の参加があった。
まず、当院の腫瘍センター井岡達也副センター長より開会の挨拶があり、各演者より事例提示があった後、
当院の緩和ケアセンター山縣裕史助教を司会としてシンポジウム形式で2名の先生を中心に討論を行った。
討論では活発な意見交換があり大変有意義な検討会となった。
参加者の方々からは、「多職種の意見が聞けて、今後の患者の看護に繋げていきたいと思う。」
「最後に山縣医師がお話しされた「家族の意向」の内容が大変心に残りました。患者さんの気持ちを一番理解できる存在、
予測できる存在という認識で、今後介入していこうと思った。」「多職種の方が多くかかわっていく事で、
様々な視点で環境を調整することができ、結果的に患者さんへ最適な医療を提供できているのだと感じました。」などの意見が寄せられた。
令和2年度(2020年度)
2020年度第2回がん治療スキルアップセミナー
テーマ:放射線治療
日 程:令和3年2月8日(月)17:30~18:30(17:15受付開始)
形 式:Zoomによるオンラインセミナー
《内容》
司会:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 准教授 井岡達也先生
講演:「放射線治療総論」
講師:山口大学医学部附属病院 放射線治療科 助教 眞鍋裕気先生
この度、放射線治療をテーマとしたセミナーを実施し、山口大学医学部附属病院助教の眞鍋裕気先生に「放射線治療総論」と題してご講演いただいた。
セミナーには、医師や看護師、診療放射線技師、医学物理士、管理栄養士など多職種から35名の参加があった。
セミナーでは、放射線治療の種類や原理、治療可能比改善の工夫、腫瘍への放射線物理学的アプローチなどについて丁寧な解説があった。
セミナー後には活発な質疑応答もあり、大変有意義なセミナーとなった。
第6回山口大学がんプロCNS事例検討会 報告
日 程:令和2年10月27日(火)13:30~15:00
会 場:山口大学医学部医修館 1階 多目的室
司 会:山口大学大学院医学系研究科 保健学専攻 教授 齊田菜穂子 先生
講 師:がん看護専門看護師 岩月まり子 先生
この度、第6回山口大学がんプロCNS事例検討会を開催し、がん看護専門看護師の岩月まり子先生に
がん看護専門看護師の認定審査合格のための問題の解き方についてご指導いただいた。事例検討会には看護師や教員など7名の参加があった。
事例検討会では、筆記試験の過去問題に参加者全員で取り組んだ後、岩月先生から参加者の回答への助言や模範解答についての解説があった。
講師と参加者の間で活発な質疑応答もあり大変有意義な検討会となった。
がん高度実践看護師WG講演会 in Yamaguchi
テーマ:AYA世代の人々とがん看護
日 程:令和2年10月13日(火)17:00~18:30(16:45受付開始)
形 式:山口大学医学部霜仁会館 3階 多目的室
《内容》
司会:山口大学大学院医学系研究科 保健学専攻 教授 齊田菜穂子先生
講演:「小児・AYA世代がん患者への看護支援」
講師:神戸女子大学看護学部看護学科助教/小児看護専門看護師 山本千晴先生
この度、がん高度実践看護師WG講演会 in Yamaguchiを開催し、「小児・AYA世代がん患者への看護支援」と題して、
神戸女子大学看護学部看護学科の山本千晴先生にご講演いただいた。講演会には院内・学内から22名の参加があった。
講演会では、小児・AYA世代がんの概要から、小児・AYA世代がんの特徴と問題点として医療助成制度の空白期間などの経済的な問題、
妊孕性の問題、進学・就労などの社会的な問題等についてお話しがあった。事例紹介も多くあり、参加者の方も頷きながら聞いている様子であった。
講演会後は対面ならではの活発な質疑応答もあり、大変有意義な講演会となった。
2020年度第1回がん治療スキルアップセミナー
テーマ:コミュニケーションスキル
日 程:令和2年8月25日(火)17:30~18:30(17:15受付開始)
形 式:Zoomによるオンラインセミナー
《内容》
司会:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 准教授 井岡達也先生
講演:「非がん患者(心不全など)の緩和ケア
―精神科的特徴と対応をがん患者の場合と比べながら―」
講師:山口大学大学院医学系研究科 高次脳機能病態学講座 准教授 松原敏郎先生
この度、コミュニケーションスキルをテーマとしたセミナーを実施し、
山口大学大学院医学系研究科高次脳機能病態学講座准教授の松原敏郎先生に
「非がん患者(心不全など)の緩和ケア―精神科的特徴と対応をがん患者の場合と比べながら―」と題してご講演いただいた。
セミナーには、医師や看護師、薬剤師、臨床心理士、管理栄養士など多職種から31名の参加があった。
セミナーでは、緩和ケアとは何か、非がん患者と緩和ケアの接点、非がん患者における緩和ケアの課題と取り組み方などについて丁寧な解説があった。
セミナー後には活発な質疑応答もあり、大変有意義なセミナーとなった。
平成31年度・令和元年度(2019年度)
2019年度第6回がん治療スキルアップセミナー
第22回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会 報告
日 程:令和2年2月26日(水)17:00~18:00(17:00受付開始)
会 場:山口大学医学部附属病院 新中央診療棟1階 多目的室1
《内容》
開会挨拶:山口大学医学部附属病院 緩和ケアセンター 三好雅代師長
17:00~18:00 事例検討
「最期まで治療を諦めなかったAYA 世代の終末期絨毛がん患者と家族の関りを通して」
山口大学医学部附属病院 泌尿器科 山本義明先生
山口大学医学部附属病院 看護部 大上芙美代先生
この度、第23回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会を開催した。この事例検討会は、切れ目のない緩和ケアを実現するために、
事例検討を通じて顔の見える緩和ケア連携体制の構築及び連携強化を図ることを目的として開催しており、
院内外の医師、看護師、薬剤師、臨床心理士、理学療法士など多職種から25名の参加があった。
当院の緩和ケアセンター三好看護師長より開会の挨拶があり、各施設より事例提示があった後、グループ形式で討議を行った。
グループ討議では、活発な意見交換があり大変有意義な検討会となった。参加者の方々からは、「ほかのスタッフと緩和ケアや看護について
話すことができて良かったです。また参加したいです」、「緩和ケア=積極的治療の終了の印象があった。
ただ、メディカルスタッフの取り組みはすばらしいものだと感じました。お疲れ様でした」、
「この研修に参加させていただきありがたく思います。次回また時間があれば参加したいと思います」などの意見が寄せられた。
2019年度第5回がん治療スキルアップセミナー
第22回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会 報告
日 程:令和元年12月26日(木)17:30~18:30(17:00受付開始)
会 場:山口大学医学部附属病院 新中央診療棟1階 多目的室1
《内容》
開会挨拶:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 副センター長 吉野茂文先生
17:30~18:30 事例検討
「大学病院から在宅療養へ多職種協働で治療を完遂できた統合失調症を伴う咽頭がん事例」
山口大学医学部附属病院 精神科病棟看護師 吉松宏剛先生
訪問看護ステーション私の家 吉弘 純先生
山口大学医学部附属病院 患者支援センター 精神科認定看護師 田中志和先生
この度、第22回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会を開催した。この事例検討会は、切れ目のない緩和ケアを実現するために、
事例検討を通じて顔の見える緩和ケア連携体制の構築及び連携強化を図ることを目的として開催しており、
院内外の医師、看護師、薬剤師、作業療法士、臨床心理士など多職種から40名の参加があった。
当院の腫瘍センター副センター長の吉野茂文医師より開会の挨拶があり、各施設より事例提示があった後、グループ形式で討議を行った。
グループ討議では、活発な意見交換があり大変有意義な検討会となった。参加者の方々からは、「自部署の看護を中心とした事例について検討できてよかったです」
「自分の勤めている科の動きにばかり目が行ってしまうが、多職種の連携の必要性、早急な介入の大切さを改めて学ぶことができた。
また、今回の検討会で他科の生の意見を聞くことで、カルテ上だけでは分からない患者の状況を知ることができたため、話し合いの重要さを実感した」
などの意見が寄せられた。
2019年度第4回がん治療スキルアップセミナー
テーマ:緩和ケア
日 程:令和元年10月16日(水)17:30~19:30(17:00受付開始)
会 場:山口大学医学部霜仁会館 3階 多目的室
《内容》
司会:山口大学大学院医学系研究科 保健学専攻 教授 齊田菜穂子先生
講演:「がんの症状緩和と地域緩和ケアの連携(2)」
講師:すえなが内科在宅診療所 院長 末永和之先生
この度、2019年度第4回がん治療スキルアップセミナー(テーマ:緩和ケア)を開催し、「がんの症状緩和と地域緩和ケアの連携(2)」と題して、
すえなが内科在宅診療所院長の末永和之先生にご講演いただいた。セミナーには、医師や看護師、薬剤師、栄養士、臨床心理士、MSWなど多職種から28名の参加があった。
セミナーでは、痛みの緩和を中心にお話しされ、その中で繰り返し「がん性疼痛(痛み)・がん患者の痛み・がん患者の訴える痛みの3つはイコールではない。」と
述べられた。セミナー後の感想には「病態ばかり気にしてしまうことが多いが、患者さんを取り巻くすべてを見ることが大切なんだなと感じました。」、
「患者さんに安心してもらえるような関わり方はどこの部署でも共通して必要だということを改めて考えるきっかけとなりました。」などがあり、
大変有意義なセミナーとなった。
2019年度第3回がん治療スキルアップセミナー
テーマ:緩和ケア
日 程:令和元年10月9日(水)17:30~19:30(17:00受付開始)
会 場:山口大学医学部霜仁会館 3階 多目的室
《内容》
司会:山口大学大学院医学系研究科 保健学専攻 教授 齊田菜穂子先生
講演:「がんの症状緩和と地域緩和ケアの連携(1)」
講師:すえなが内科在宅診療所 院長 末永和之先生
この度、2019年度第3回がん治療スキルアップセミナー(テーマ:緩和ケア)を開催し、「がんの症状緩和と地域緩和ケアの連携(1)」と題して、
すえなが内科在宅診療所院長の末永和之先生にご講演いただいた。
セミナーには、医師や看護師、准看護師、保健師、理学療法士、臨床心理士、MSWなど多職種から28名の参加があった。
セミナーでは、在宅診療の現況や入院から在宅診療に移行する際のポイント、在宅診療を行う上で大切なことなどについて
末永先生自身が診療で経験したことを交えながら丁寧にお話しいただいた。この度のセミナーは外部からの参加も多く、大変有意義なセミナーとなった。
がん高度実践看護師WG講演会 in Yamaguchi
(テーマ:女性の健康とがん看護)
日 程:令和元年10月8日(火)17:30~19:00 (17:00受付開始)
会 場:山口大学医学部霜仁会館 3階 多目的室
《内容》
司会:山口大学大学院医学系研究科 保健学専攻 教授 齊田菜穂子先生
講演:「女性がん患者への看護支援」
講師:山口県立総合医療センター がん看護専門看護師 山本知美先生
この度、がん高度実践看護師WG講演会 in Yamaguchiを開催し、「女性がん患者への看護支援」と題して、
山口県立総合医療センターがん看護専門看護師の山本知美先生にご講演いただいた。講演会には看護師や保健師、理学療法士など多職種から22名の参加があった。
講演会では、意思決定支援のなかでも女性特有の支援の方向性として妊孕性の温存、子どもへの説明、仕事による自己実現、家事負担の軽減の4つについて
山本先生自身の実践経験をもとにお話しいただいた。講演会後は活発な質疑応答もあり、大変有意義な講演会となった。
第5回山口大学がんプロCNS事例検討会 報告
日 程:令和元年8月7日(水)15:00~17:00
会 場:山口大学医学部医修館 5階 セミナー室
司 会:山口大学大学院医学系研究科 保健学専攻 教授 齊田菜穂子 先生
講 師:なゆたの森病院 がん看護専門看護師 成清優子 先生
この度、第5回山口大学がんプロCNS事例検討会を開催し、成清優子先生(なゆたの森病院がん看護専門看護師)に
がん看護専門看護師の認定審査合格のための問題の解き方についてご指導いただいた。事例検討会には院内看護師や教員など5名の参加があった。
事例検討会では、筆記試験の過去問題に参加者全員で取り組んだ後、
成清先生から参加者の回答についての指導と模範解答についての分かりやすい解説があり、
さらに試験の時間配分などについてもご助言いただいた。講師と参加者の間で活発な意見交換もあり大変有意義な検討会となった。
2019年度第2回がん治療スキルアップセミナー
テーマ:がんゲノム医療
日 程:令和元年7月29日(月)17:30~18:30(17:00受付開始)
会 場:山口大学医学部霜仁会館 3階 多目的室
《内容》
司会:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 准教授 吉野茂文先生
講演:「いよいよ始まるがんゲノム医療~がんゲノムパネル検査~」
講師:山口大学大学院医学系研究科 分子病理学講座 教授 伊藤浩史先生
この度、2019年度第2回がん治療スキルアップセミナーを開催し、
「いよいよ始まるがんゲノム医療~がんゲノムパネル検査~」と題して、山口大学大学院医学系研究科分子病理学講座の伊藤浩史先生にご講演いただいた。
セミナーには、医師や看護師、MSW、臨床検査技師など多職種から45名の参加があった。
セミナーでは、がんゲノム医療とはどいうものなのか、がんゲノムパネル検査とはどういう検査なのかについて説明があり、
ぞれぞれの現状や今後の見通し、当院での運用などについてお話された。講演後には活発な質疑応答もあり、大変有意義なセミナーとなった。
2019年度第1回がん治療スキルアップセミナー
テーマ:認知行動療法
日 程:平成31年4月17日(水)17:30~19:00(17:00受付開始)
会 場:山口大学医学部附属病院 新中央診療棟1階 多目的室1
《内容》
司会:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 准教授 吉野茂文先生
講演Ⅰ「うつと不安に対する診断横断的治療のための統一プロトコル」
山口大学医学部附属病院 精神科神経科 臨床心理士 藤井優子先生
講演Ⅱ「疼痛の認知行動療法」
山口大学医学部附属病院 緩和ケアセンター 臨床心理士 佐藤裕子先生
講演Ⅱ「不安症(社交不安症・パニック症・強迫症)の認知行動療法」
山口大学大学院医学系研究科 高次脳機能病態学講座 准教授 松原敏郎先生
この度、2019年度第1回がん治療スキルアップセミナー(テーマ:認知行動療法)を開催し、
藤井優子先生、佐藤裕子先生、松原敏郎先生にご講演いただいた。セミナーには、医師や看護師、臨床心理士、理学療法士など多職種から34名の参加があった。
本セミナーは、がん治療のスキルアップを目的として実施しており、今回のテーマは、常に不安を抱えているがん患者さんが、
不安との付き合い方を学べる認知行動療法は、患者さんのQOLを長期的に高め、有用であると考えられることから実施したものである。
セミナーでは、3名の先生方から国立精神・神経医療研究センターの認知行動療法研修で学ばれたことを中心に、認知行動療法について分かりやすく解説があった。
先生方はそれぞれの講演の中で、「認知行動療法において治療者は患者さんと共同作業を行う伴走者である。認知行動療法は、
治療者が患者さんに答えを示して行う治療法ではなく、患者さんに自発的に気づいてもらう、答えを言ってもらうことを目指す治療法である。」と、
認知行動療法における治療者の在り方について繰り返し述べられた。それぞれの講演後には、活発な質疑応答もあり、大変有意義なセミナーとなった。
平成30年度(2018年度)
平成30年度第8回がん治療スキルアップセミナー
第20回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会 報告
日 程:平成30年2月7日(木)17:30~18:30(17:00受付開始)
会 場:山口大学医学部附属病院 新中央診療棟1階 多目的室1
《内容》
開会挨拶:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 副センター長 吉野茂文先生
司会:山口大学医学部附属病院 緩和ケアセンター 三好雅代看護師長
17:30~17:45 緩和ケアミニレクチャー
「親ががんになったとき子どものためにできる在宅でのケア」
訪問看護ステーションあん 古賀博美先生
17:45~18:30 事例検討
「『運動会に行くからね』患者・家族の希望に沿った外出への支援ができた絨毛がん事例」
山口大学医学部附属病院 産科婦人科 梶邑匠彌先生
山口大学医学部附属病院 看護部 永見友希先生
この度、第20回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会を開催した。この事例検討会は、切れ目のない緩和ケアを実現するために、
事例検討を通じて顔の見える緩和ケア連携体制の構築及び連携強化を図ることを目的として開催しており、
院内外の医師、看護師、助産師、薬剤師、臨床心理士など多職種から45名の参加があった。
当院の腫瘍センター副センター長の吉野茂文医師より開会の挨拶があり、当院の緩和ケアセンターの三好雅代看護師長を司会として、
まずは訪問看護ステーションあんの古賀博美先生による「緩和ケアミニレクチャー」から始まり、次に各施設から事例提示があった後、
グループ形式で討議を行った。グループ討議では、様々な視点から活発に意見が出され、大変有意義な検討会となった。
参加者の方々からは、「初めて事例検討会に参加させていただきましたが内容が濃く、たくさん考えさせられることが多かったです。
子どもが残されることを考えたとき、子ども視点のケアをどうしていくか考えていこうと思います。」「事例を改めて振り返ることの大切さを感じました。」
「病院から地域へつなげていく際に、互いにカンファレンスを行い情報提供を行うことでショートステイにしても一泊の外泊にしても、
患者や家族が不安なく在宅生活を送れ、患者の希望に添える看護や医療の提供ができると思います。早期介入はもとより、
具体例を提示して患者に安心して医療を提供できる関わりや介入が必要と思いました。」などの意見が寄せられた。
平成30年度第7回がん治療スキルアップセミナー
第19回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会 報告
日 程:平成30年1月9日(水)17:30~18:30(17:00受付開始)
会 場:山口大学医学部附属病院 新中央診療棟1階 多目的室1
《内容》
開会挨拶:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 副センター長 吉野茂文先生
司会:山口大学医学部附属病院 緩和ケアセンター 山縣裕史先生
17:30~18:30 事例検討
「多職種協働で意思決定支援し穏やかな在宅看取りが実現できた盲腸がん事例」
山口大学医学部附属病院 看護部 兼安惇史先生
ハピナース・エル訪問看護ステーション 野本喜代美先生
この度、第19回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会を開催した。この事例検討会は、切れ目のない緩和ケアを実現するために、
事例検討を通じて顔の見える緩和ケア連携体制の構築及び連携強化を図ることを目的として開催しており、
院内外の医師、看護師、薬剤師、臨床心理士など多職種から33名の参加があった。
当院の腫瘍センター副センター長の吉野茂文医師より開会の挨拶があり、当院の緩和ケアセンターの山縣裕史医師を司会として、
各施設より事例提示があった後、グループ形式で討議を行った。グループ討議では、様々な視点から活発に意見が出され、
大変有意義な検討会となった。参加者の方々からは、「大変勉強になりました。日頃の会話から患者さんの意向を聞く大切さを改めて実感しました」、
「今まで見えていなかった在宅での緩和医療を学ぶことができてとてもいい勉強になりました」、「大変ためになる話を聞かせていただきました。
自分の今後の関わりに生かしていきたいと思います」などの意見が寄せられた。
平成30年度第6回がん治療スキルアップセミナー
第18回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会 報告
日 程:平成30年12月27日(木)17:30~18:30(17:00受付開始)
会 場:山口大学医学部附属病院 新中央診療棟1階 多目的室1
《内容》
開会挨拶:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 副センター長 吉野茂文先生
司会:山口大学医学部附属病院 緩和ケアセンター 宮内貴子副看護師長
17:30~18:30 事例検討
「治療継続を希望していたが在宅緩和ケア導入により最期まで家で過ごせた尿管がん事例」
山口大学医学部附属病院 泌尿器科 松村正文先生
山口大学医学部附属病院 看護部 多賀谷理子先生
宇部協立病院 地域連携在宅医療科 立石彰男先生
宇部協立病院 地域連携在宅医療科 三隅恵美先生
この度、第18回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会を開催した。この事例検討会は、切れ目のない緩和ケアを実現するために、
事例検討を通じて顔の見える緩和ケア連携体制の構築及び連携強化を図ることを目的として開催しており、
院内外の医師、看護師、臨床心理士など多職種から26名の参加があった。
当院の腫瘍センター副センター長の吉野茂文医師より開会の挨拶があり、当院の緩和ケアセンターの宮内貴子副看護師長を司会として、
各施設より事例提示があった後、グループ形式で討議を行った。グループ討議では、様々な視点から活発に意見が出され、大変有意義な検討会となった。
参加者の方々からは、「病棟側からは見えない患者さんやご家族の思いが知れた。他のスタッフの方の知識や関わり方など学べてよかった」、
「患者・家族には常に気持ちの変化があり、それに気づき、気持ちに寄り添った介入をしていきたいと感じた」、
「病院と在宅医療の連携が深まればと思いました」などの意見が寄せられた。
平成30年度第5回がん治療スキルアップセミナー
第17回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会 報告
日 程:平成30年11月14日(水)17:30~18:30(17:00受付開始)
会 場:山口大学医学部附属病院 新中央診療棟1階 多目的室1
《内容》
開会挨拶:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 副センター長 吉野茂文先生
司会:山口大学医学部附属病院 緩和ケアセンター 山縣裕史先生
17:30~18:30 事例検討
「治療拒否で退院したが、家族と薬剤師の支援により外来治療が継続できた咽頭がん事例」
山口大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科 廣瀬敬信先生
山口大学医学部附属病院 看護部 帯山美紅先生
西日本薬局 管理薬剤師 大坪泰昭先生
この度、第17回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会を開催した。この事例検討会は、切れ目のない緩和ケアを実現するために、
事例検討を通じて顔の見える緩和ケア連携体制の構築及び連携強化を図ることを目的として開催するものである。
院内外の医師、看護師、薬剤師など29名の参加があった。
当院の腫瘍センター副長の吉野茂文医師より開会の挨拶があり、当院の緩和ケアセンターの山縣裕史医師を司会として、
各施設より事例提示があった後グループ形式で討議を行った。グループ討議では、様々な視点から活発に意見が出され、
大変有意義な検討会となった。参加者の方々からは、「早期からの退院調整が大事であることが良く分かった。
地域の薬剤師さんがこんなにも細やかに柔軟に対応してくださっていることを改めて知り外来でもチーム医療が大切なのだとわかりました」
などの意見が寄せられた。
平成30年度第4回がん治療スキルアップセミナー 報告
日 程:平成30年11月7日(水)17:30~19:30(17:00受付開始)
会 場:山口大学医学部霜仁会館 3階 多目的室
司 会:山口大学大学院医学系研究科 保健学専攻 教授 齊田菜穂子 先生
講 演:「疼痛緩和ケアの実際」
講 師:すえなが内科在宅診療所 院長 末永和之 先生
この度、平成30年度第4回がん治療スキルアップセミナーを開催した。講師には、すえなが内科在宅診療所の院長である末永和之先生をお招きし、
「疼痛緩和ケアの実際」と題してご講演いただいた。セミナーには、医師や看護師、薬剤師、臨床検査技師など多職種から23名の参加があった。
セミナーでは、痛みの診断や疼痛緩和の基本的な考え方についてお話された。その中で、ペインの専門家である山室誠先生の
「がん性疼痛治療手技の簡便化によりがん性疼痛は簡単に治せる症状と思われていないだろうか。あれこれ苦労しなくてもモルヒネを投与しておけば
簡単に鎮痛できると考えてしまっているのではないか。」という言葉を紹介され、医療従事者は自分たちが可能な鎮痛手段の範囲内に
患者さんの『痛み』を収めようとしているのではないか、疼痛緩和ケアについて今一度考えてみてほしいと述べられた。
セミナー後には、活発な質疑応答もあり、大変有意義なセミナーであった。
がん高度実践看護師WG講演会 in Yamaguchi 報告
日 程:平成30年10月16日(火)17:30~19:00(17:00受付開始)
会 場:山口大学医学部霜仁会館 3階 多目的室
司 会:山口大学大学院医学系研究科 保健学専攻 教授 齊田菜穂子 先生
講 演:「働く世代の人々とがん看護」
講 師:なゆたの森病院 がん看護専門看護師 成清優子 先生
この度、がん高度実践看護師WG講演会 in Yamaguchiを開催した。
講師には、なゆたの森病院がん看護専門看護師の成清優子先生をお招きし、
「働く世代の人々とがん看護」と題して講演を行った。講演会には、看護師や助産師、臨床検査技師など多職種から14名の参加があった。
講演では、働く世代のがん患者を取り巻く現状や働く世代のがん患者を専門職としてどのように支えればよいのかについてお話された。
その中で、ワーキングサバイバーズハンドブックという働く世代のがん患者向けの冊子を紹介された。ハンドブックの内容は患者向けであるが、
その内容を知っていれば専門職として患者を支援する際に役立てることができると述べられ、ハンドブックから「がんと診断されたらあなた自身が考えるポイント」や
「会社へ伝える内容」、「主治医と確認しておくこと」などいくつかの項目について説明された。
参加者の方は現役のがん看護専門看護師による現場に活かせるお話を興味深く聞いている様子で、大変有意義な講演会であった。
平成30年度第3回がん治療スキルアップセミナー 報告
日 程:平成30年10月9日(火)17:30~18:30(17:00受付開始)
会 場:山口大学医学部附属病院 新中央診療棟1階 多目的室1
司 会:山口大学大学院医学系研究科 病態制御内科学講座 助教 田中芳紀 先生
講 演:「健康余命を考慮した高齢者口腔癌治療の方向性」
講 師:山口大学大学院医学系研究科 歯科口腔外科学講座 講師 原田耕志 先生
この度、平成30年度第3回がん治療スキルアップセミナーを開催し、
山口大学大学院医学系研究科歯科口腔外科学講座の原田耕志先生に「健康余命を考慮した高齢者口腔癌治療の方向性」と題してご講演いただいた。
セミナーでは、健康余命について表やグラフを用いて分かりやすく説明があった。
また、高齢者の増加とともに高齢がん患者も増加しており、健康余命を考慮した治療を整理していく必要があると述べられた。
セミナーの最後には活発な質疑応答もあり、大変有意義なセミナーとなった。
看護師といっしょに考える 第8回がん市民公開講座
気になるすい臓がんのお話 報告
日 程:平成30年9月29日(土)14:00~16:00(13:30開場)
会 場:宇部市多世代ふれあいセンター 2階 ふれあいホール
この度、宇部市多世代ふれあいセンターで、「すい臓がん」をテーマとした市民公開講座を開催し、多くの市民の方にご参加いただいた。
特別講演では、山口大学大学院医学系研究科消化器内科学講座の戒能聖治先生より「よくわかるすい臓がんの早期発見から内科的治療まで」と題して
ご講演いただき、続いて、山口大学医学部附属病院第二外科の松井洋人先生より「よくわかるすい臓がんの外科的治療」と題してご講演いただいた。
一般講演では、宇部市からは、がん患者に優しいまちづくりの取り組みについて、看護師からは、化学療法や治療サポートについてお話いただいた。
平成30年度第2回がん治療スキルアップセミナー
第15回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会 報告
日 程:平成30年6月20日(水)17:30~18:30(17:00受付開始)
会 場:山口大学医学部附属病院 新中央診療棟1階 多目的室1
《内容》
開会挨拶:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 副センター長 吉野茂文先生
司会:山口大学医学部附属病院 緩和ケアセンター 山縣裕史先生
17:30~18:30 事例検討
「地域の緩和ケア病棟と在宅医の連携により希望する自宅での看取りが実現した舌がん事例」
山口大学医学部附属病院 歯科口腔外科 堀永大樹先生
山口大学医学部附属病院 看護部 今中麻友美先生
下関市立市民病院 緩和ケア内科 牧野一郎先生
この度、第15回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会が開催された。
この事例検討会は、切れ目のない緩和ケアを実現するために、事例検討を通じて顔の見える緩和ケア連携体制の構築及び
連携強化を図ることを目的としており、院内外の医師、看護師、MSW、臨床心理士など31名の参加があった。
当院の腫瘍センター吉野茂文副センター長より開会の挨拶があり、当院の緩和ケアセンター山縣裕史医師を司会として、
各施設より事例提示があった後、グループ形式で討議を行った。グループ討議では、様々な視点から活発に意見が出され、
大変有意義な検討会となった。参加者の方からは、「事例の振り返りにより退院後の患者さんの様子や、どのように対応されていたかが分かり、
とてもよい学びとなった。今後の看護に活かしていきたいと思います。」や「口腔外科では受け入れ先の選択に苦慮することが多いが、
診療科の枠を超えて調整できる架け橋ができた気がします。今後のよりよい連携ができたらと思います。」などの意見が寄せられた。
第4回山口大学がんプロCNS事例検討会 報告
日 程:平成30年6月29日(金)17:00~19:00
会 場:山口大学医学部実習棟A 2階 テュートリアル室
司 会:山口大学大学院医学系研究科 保健学専攻 教授 齊田菜穂子 先生
講 演:「専門看護師が経験する事例とその視点」
講 師:久留米大学病院 医療連携センター がん看護専門看護師 原美穂 先生
この度、久留米大学病院からがん看護専門看護師の原美穂先生をお招きし、第4回山口大学がんプロCNS事例検討会を開催した。 院内・学内から6名の参加があった。事例検討会では、がん看護専門看護師の資格取得を目指している参加者から看護実践報告書の提示があり、 その後、書き方や内容について原先生に助言・指導いただいた。参加者と講師の間では活発な質疑応答があり、大変盛会であった。
第3回山口大学がんプロCNS事例検討会 報告
日 程:平成30年5月18日(金)18:30~20:30
会 場:山口大学医学部実習棟A 2階 テュートリアル室
司 会:山口大学大学院医学系研究科 保健学専攻 教授 齊田菜穂子 先生
講 演:「コンサルテーション活動における成果と課題の分析」
講 師:山口県立総合医療センター がん看護専門看護師 山本知美 先生
この度、山口県立総合医療センターからがん看護専門看護師の山本知美先生をお招きし、第3回山口大学がんプロCNS事例検討会を開催した。
検討会には院外からも参加があり、参加者は8名であった。
がん看護専門看護師の資格取得を目指している参加者から看護実践報告書の発表があり、その書き方や内容について山本先生に助言・指導いただいた。
発表後は活発な質疑応答があり、大変盛会であった。
第2回山口大学がんプロCNS事例検討会 報告
日 程:平成30年4月24日(火)17:00~19:00
会 場:山口大学医学部実習棟A 2階 テュートリアル室
司 会:山口大学大学院医学系研究科 保健学専攻 教授 齊田菜穂子 先生
講 演:「がん看護専門看護師が実践するコンサルテーション~事例を通して~」
講 師:なゆたの森病院 がん看護専門看護師 成清優子 先生
この度、なゆたの森病院からがん看護専門看護師の成清優子先生をお招きし、第2回山口大学がんプロCNS事例検討会を開催した。
検討会には、がん看護専門看護師を目指す看護師のほか大学院生や保健学科の学生など10名の参加があった。
2名の参加者から看護実践報告書の発表があり、それぞれについて成清先生にご指導いただいた。発表後は活発な質疑応答があり、大変盛会であった。
平成30年度第1回がん治療スキルアップセミナー
第14回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会 報告
日 程:平成30年4月23日(月)17:30~18:30(17:00受付開始)
会 場:山口大学医学部附属病院 新中央診療棟1階 多目的室1
《内容》
開会挨拶:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 副センター長 吉野茂文先生
司会:山口大学医学部附属病院 緩和ケアセンター 山縣裕史先生
17:30~18:30 事例検討
「治療中止を決断し緩和ケア病棟へ転院された胃がん事例」
山口大学医学部附属病院 第二外科 西山光郎先生
山口赤十字病院 緩和ケア科 上田宏隆先生
この度、第14回 宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会を開催した。
この事例検討会は、切れ目のない緩和ケアを実現するために、事例検討を通じて顔の見える緩和ケア連携体制の構築と
連携強化を図ることを目的として開催している。附属病院の職員の他にも、院外からも参加があり、参加者数は93名であった。
各施設より事例提示があった後、グループ形式で討議を行った。グループ討議では、様々な視点から活発に意見が出され、大変盛会であった。
終了後のアンケートでは、「アドバンスケアプランニングを話すことはとても大切だけど、どう関わっていくかみんなで検討できたらと思う。」
といった意見が寄せられた。
平成29年度(2017年度)
山口大学がんプロCNS事例検討会 報告
日 程:平成30年3月9日(金)17:00~19:00
会 場:山口大学医学部保健学科第2研究棟 3階 HD1-1教室
司 会:山口大学大学院医学系研究科 保健学専攻 教授 齊田菜穂子 先生
講 演:「がん看護専門看護師の実践する看護記録~事例を通して~」
講 師:がん看護専門看護師 岩月まり子 先生
この度、山口大学がんプロCNS事例検討会を開催し、がん看護専門看護師の岩月まり子先生をお招きして、
がん看護CNS合格のためのレポートの書き方や二次試験の問題の読み取り方についてご指導いただいた。
検討会では活発な質疑応答があり、大変盛会であった。
平成29年度第8回がん治療スキルアップセミナー
第13回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会 報告
日 程:平成30年2月22日(木)17:30~18:30(17:00受付開始)
会 場:山口大学医学部附属病院 新中央診療棟1階 多目的室1
《内容》
開会挨拶:山口大学医学部附属病院腫瘍センター 副センター長 吉野茂文先生
17:30~18:30 事例検討
「人生最後に自宅で整理を行うことを希望された大腸がん事例」
山口大学医学部附属病院 第二外科 田中 宏典先生
訪問看護ステーション白鳥 正司 和江先生
この度、第13 回 宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会を開催し、附属病院の職員の他にも、院外の医師、訪問看護師など24名の参加があった。
事例検討では、様々な視点から活発に意見が出され、終了後のアンケートでは、「在宅の看護について分かり、支えていることが分かりました。」
「訪問看護のスタッフの方々、大学の先生、教員、医師など様々なスタッフと話ができて良かった。視野が広がりました。」
などの意見が寄せられ、大変有意義な検討会となった。
がん高度実践看護師WG講演会 in Yamaguchi
日 程:平成29年12月11日(月)17:30~18:30
会 場:山口大学医学部 霜仁会館 3階 多目的室
司 会:山口大学大学院医学系研究科 保健学専攻 教授 齊田菜穂子 先生
講 演:「がん患者のライフステージの様々な新ニーズに応える高度な看護実践の展開
~高齢がん患者の症状マネジメント~」
講 師:綜合病院山口赤十字病院 がん看護専門看護師 金子美幸 先生
この度、平成29年度がん看護インテンシブコースⅡがん高度実践看護師WG講演会in Yamaguchiを開催した。
講師には、綜合病院山口赤十字病院がん看護専門看護師の金子美幸先生をお招きし、
「がん患者のライフステージの様々な新ニーズに応える高度な看護実践の展開~高齢がん患者の症状マネジメント~」と題して講演を行った。
講演会には、医師や看護師、臨床検査技師、薬剤師など多職種から22名の参加があった。
講演では、高齢の方の症状マネジメントについて、基本的な事項から具体的な事例までお話され、
現場に活かせる内容であった。参加者の皆さんは現役のがん看護専門看護師によるお話を興味深く聞いている様子で、
講演会後も活発な質疑応答があり盛会であった。
平成29年度第7回がん治療スキルアップセミナー 報告
日 程:平成29年11月20日(月)17:30~19:30
会 場:山口大学医学部 霜仁会館 3階 多目的室
司 会:山口大学大学院医学系研究科 保健学専攻 教授 齊田菜穂子 先生
講 演:「がん緩和医療における症状緩和」
講 師:すえなが内科在宅診療所 院長 末永和之 先生
この度、すえなが内科在宅診療所院長の末永和之先生をお招きし、
「がん緩和医療における症状緩和」と題してご講演いただいた。
セミナーには、医師や看護師のほか保健師、薬剤師など様々な職種から21名の参加があった。
セミナーでは、がん患者に生じる痛みの原因やメカニズムについて説明され、
症状マネジメントについて具体的な例をあげながら述べられた。セミナーの後には活発な質疑応答もあり、大変有意義なセミナーとなった。
平成29年度第6回がん治療スキルアップセミナー 報告
日 程:平成29年11月13日(月)17:30~19:30
会 場:山口大学医学部 霜仁会館 3階 多目的室
司 会:山口大学大学院医学系研究科 保健学専攻 教授 齊田菜穂子 先生
講 演:「がん緩和医療におけるトータルケア」
講 師:すえなが内科在宅診療所 院長 末永和之 先生
この度、すえなが内科在宅診療所院長の末永和之先生をお招きし、
「がん緩和医療におけるトータルケア」と題してご講演いただいた。
セミナーには、医師や看護師のほか保健師、薬剤師など様々な職種から23名の参加があった。
セミナーでは、在宅ホスピスの歴史やスピリチュアルペイン、緩和医療の観点からみた患者との関わりについて、
先生の体験を交えながら分かりやすく述べられた。医療者ひとりひとりが緩和の心を持ち、実行していってほしいと述べられセミナーを締めくくられた。
2時間のセミナー中、参加者は真剣に先生のお話を聞いており、大変有意義なセミナーであったと考える。
平成29年度第5回がん治療スキルアップセミナー 報告
日 程:平成29年11月9日(木)18:00~19:00
会 場:山口大学医学部霜仁会館 3階 多目的室
司 会:山口大学医学部附属病院 緩和ケアセンター 末重千里看護師長
講 演:「苦しんでいる人を、放ってはおけない~マザー・テレサに学ぶ緩和ケアの心~」
講 師:カトリック宇部教会 片柳弘史 神父
この度、カトリック宇部教会の片柳弘史神父をお招きし、
「苦しんでいる人を、放ってはおけない~マザー・テレサに学ぶ緩和ケアの心~」と題してご講演いただいた。
セミナーには、医師や看護師のほか保健師、薬剤師など様々な職種から23名の参加があった。
講師の片柳神父は、インドのコルカタにあるマザー・テレサの施設でボランティアをしていた際に
マザー・テレサ本人から神父になるよう勧められ、その道を志した方である。
セミナーでは、マザー・テレサはどのように苦しんでいる人々と関わったのか、ご自身の体験を交えながらお話いただいた。
その中でマザー・テレサの残した言葉から、まず「あなたは愛されて生まれてきた、大切な人」という言葉を紹介された。
片柳神父は続けて、マザー・テレサは、笑顔やキラキラ輝く瞳、相手の話を聴くこと、そして手のぬくもりといった全身で
このメッセージを人に伝え続けていたと語った。では、このメッセージを人に伝え続けるにはどうすばよいのか。
それについてマザー・テレサは「あなたの命はかけがえのない命なんだというメッセージを伝えたいのならば、
まず自分自身の命がかけがえのない命なんだということに気づきなさい」という言葉を残されたと紹介され、
人は自分を愛するようにしか人を愛することができないとすれば、人を大切にするにはまず自分を大切にすることが前提にあると述べられた。
この他にも、「愛されるために、自分と違ったものになる必要はないのです。ありのままで愛されるためには、
ただ心を開くだけでいいのです。」や「大きなことをする必要はありません。小さなことに、大きな愛を込めればいいのです。」という言葉とともに、
どのような心の持ち方が大切かを語られた。セミナーの最後には「まずは私たち自身が自分自身の人生を喜んで精一杯生きる、
そういう医療者であってはじめて患者さんたちに生きる力を与えられるのです。」と述べられ、セミナーを締めくくられた。
平成29年度第4回がん治療スキルアップセミナー
テーマ:コミュニケーションスキル 報告
日 程:平成29年10月11日(水)18:00~19:00
会 場:山口大学医学部附属病院 新中央診療棟 1階 多目的室1
司 会:山口大学医学部附属病院 第二外科 鈴木伸明 先生
講 演:「がん患者とのコミュニケーションスキル」
講 師:山口大学大学教育機構 保健管理センター 准教授 松原敏郎 先生
この度、コミュニケーションスキルをテーマとしたセミナーを実施し、
山口大学大学教育機構保健管理センター准教授の松原敏郎先生に「がん患者とのコミュニケーションスキル」と題してご講演いただいた。
セミナーには、医師や看護師のほか診療放射線技師、理学療法士、臨床検査技師、薬剤師など様々な職種から27名の参加があった。
セミナーでは、がん患者さんの心理特性について説明があった後、具体的なコミュニケーションの方法として、
「EVE」(Exploring、Validating、Empathizingの頭文字をとってEVE)という手法を紹介された。
「感情と感情の背景を知る(Exploring)」「自然な感情であることを伝える(Validating)」「共感していることを伝える(Empathizing)」
の3つのスキルを場面に応じて、あるいは使用しやすいものから実施することで、患者さんとのコミュニケーションが促進されると述べられた。
セミナーの最後には活発な質疑応答もあり、大変有意義なセミナーとなった。
看護師といっしょに考える 第7回がん市民公開講座
気になる「前立腺がん」のお話 報告
日 程:平成29年9月30日(土)14:00~16:00(13:30開場)
会 場:宇部市多世代ふれあいセンター 2階 ふれあいホール
この度、「前立腺がん」をテーマに市民公開講座を開催し、約200名の市民の皆様が聴講された。
特別講演では、山口大学大学院医学系研究科泌尿器科学講座教授の松山豪泰先生より「よくわかる前立腺がんの検査から治療まで」と題して
前立腺がんの最新の検査や治療について解説があった。
続いて、一般講演では認定看護師からは化学療法や緩和ケアについて、保健師からは検診についてわかりやすく説明があった。
平成29年度第3回がん治療スキルアップセミナー
テーマ:放射線治療 報告
日 程:平成29年8月29日(火)18:00~19:00
会 場:山口大学医学部附属病院 新中央診療棟 1階 多目的室1
司 会:山口大学医学部附属病院 放射線治療部 助教 椎木健裕 先生
講 演:「当科における高精度放射線治療への取り組み」
講 師:山口大学大学院医学系研究科 放射線腫瘍学講座 花澤豪樹 先生
この度、放射線治療をテーマとして平成29年度第3回がん治療スキルアップセミナーを開催し、
山口大学大学院医学系研究科放射線腫瘍学講座の花澤豪樹先生にご講演いただいた。
講演には、医師、看護師、放射線技師、医学物理士、保健師など様々な職種から26名の参加があった。
演題は、「当科における高精度放射線治療への取り組み」とし、強度変調放射線治療(IMRT)、
画像誘導放射線治療(IGRT)、定位放射線治療(SRT/SRS)の3つの高精度放射線治療について
実際の画像を用いながら詳しい解説があった。解説の後、「高精度放射線治療が装置・技術の高性能化に伴い
今後さらに高精度化していく中で、これまで以上に慎重かつ適切な計画・治療が求められるだろう。
照射するのは機械でも、治療するのは人間であるということに十分に留意することが必要である。」と述べられ、
講演を締めくくられた。会場では、活発な質疑応答もあり、大変盛会であった。
平成29年度第2回がん治療スキルアップセミナー
第11回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会 報告
日 程:平成29年8月26日(土)14:30~17:00(14:00受付開始)
会 場:山口大学医学部附属病院 新中央診療棟1階 多目的室1
《内容》
開会挨拶:山口大学医学部附属病院腫瘍センター 副センター長 吉野茂文先生
14:30~15:00 ミニレクチャー
「アドバンスケアプランニング」
山口大学医学部附属病院 緩和ケアセンター 山縣 裕史先生
15:00~16:00 事例検討
「人生最後に自宅でやり遂げることがあり在宅支援を行った尿管がん事例」
山口大学医学部附属病院 泌尿器科 森 純一先生
宇部協立病院 地域連携在宅医療科 立石 彰男先生
16:00~17:00 事例検討
「化学療法と並行して在宅支援を導入した食道がん事例」
山口大学医学部附属病院 第二外科 北原 正博先生
西川医院 院長 西川 雅裕先生
この度、第11 回 宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会を開催した。切れ目のない緩和ケアを実現するために、
事例検討を通じて顔の見える緩和ケア連携体制の構築及び連携強化を図ることを目的とし、附属病院の職員の他にも、
院外の医師、看護師、訪問看護師、PT、OT、MSW など様々な職種から36名の参加があった。
まず、当院の吉野茂文腫瘍センター副センター長より開会の挨拶があり、
当院の緩和ケアセンター山縣裕史助教、宮内副看護師長を司会として、
山縣裕史助教の「緩和ケアミニレクチャー」から始まり、各施設より事例提示があった後、
グループ形式で討議を行った。参加者からは、「多職種の方と話すことができて良い機会となりました。また参加します。」、
「自科の患者の症例であり、振り返ることができて良かった。」などの意見が寄せられ、大変有意義な検討会となった。
平成29年度第1回がん治療スキルアップセミナー
第10回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会 報告
日 程:平成29年4月27日(木)17:15~18:45(17:00受付開始)
会 場:山口大学医学部附属病院 新中央診療棟1階 多目的室1
《内容》
開会挨拶:山口大学医学部附属病院腫瘍センター 副センター長 吉野茂文先生
司 会:山口大学医学部附属病院 末重千里看護師長
17:15~17:45 緩和ケアミニレクチャー「がん治療期からの在宅支援について」
山口大学医学部附属病院 緩和ケアセンター 宮内貴子副看護師長
17:45~18:45 事例検討「外来化学療法継続について本人と家族の意向が異なった舌がん事例」
山口大学医学部附属病院 歯科口腔外科 加藤芳明先生
山口宇部医学部附属病院 緩和ケアセンター 野村さやか看護師
この度、第10回 宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会が山口大学医学部附属病院新中央診療棟1階多目的室1で開催された。
切れ目のない緩和ケアを実現するために、事例検討を通じて顔の見える緩和ケア連携体制の構築及び連携強化を図ることを目的とし、
附属病院の職員の他にも、院外からの参加もあり、医師、看護師、心理士と様々な職種の方々が40名参加された。
まず、当院の吉野茂文腫瘍センター副センター長より開会の挨拶があり、当院の末重千里看護師長を司会として、
宮内副看護師長の「緩和ケアミニレクチャー」から始まり、各施設より事例提示があった後、グループ形式で討議を行った。
参加者の方々からは、「患者家族への介入を更に早期から行わなければならないことを学ぶことが出来た」、
「医師の参加が多ければより良いと思う」などの意見が寄せられ、有意義な検討会となった。
平成28年度(2016年度)
平成28年度第8回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
テーマ:精神腫瘍 報告
日 程:平成28年11月16日(水)18:00~19:00
会 場:山口大学医学部 霜仁会館 3階 多目的室
司 会:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 准教授 吉野茂文 先生
講 演:「がん患者とのコミュニケーションスキル」
講 師:山口大学大学教育機構 保健管理センター 准教授 松原敏郎 先生
この度、今年度8回目となるがん治療スキルアップセミナーを開催し、
山口大学大学教育機構保健管理センターの松原敏郎先生にがん患者とのコミュニケーションについてご講演いただいた。
講演には、医師や看護師、保健師など多種職から37名の参加があった。
まず、先生は「医師も看護師も一番の土台はコミュニケーションスキルだと思う。
患者さんの背景をある程度理解してコミュニケーションをとるとより患者さんの苦痛に寄り添えると思っている。
いまはどの科でもがん患者さんと関わる場面があり、今回のセミナーをそのコミュニケーションの一助としていただければと思う。」
と述べられ、セミナーを始められた。
セミナーでは、がん患者やその家族とのコミュニケーションに必要なものや話を聴く基本的なスキルなどについて、
具体的な例を交えながら分かりやすく丁寧に述べられた。
講演の最後には活発な質疑応答もあり、大変盛会であった。
平成28年度第7回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
第9回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会 報告
日 程:平成28年11月10日(木)17:30~19:00(17:00受付開始)
会 場:山口大学医学部附属病院 第2病棟6階カンファレンス室
《内容》
開会挨拶:山口大学医学部附属病院腫瘍センター 吉野茂文先生
司 会:山口大学医学部附属病院 診療連携室 結城美重看護師長
17:30~18:00 ミニレクチャー「緩和ケア病棟ってどんなところ?」
山口大学医学部附属病院 緩和ケアセンター 宮内貴子副看護師長
18:00~19:00 事例検討「長期にわたるがん治療を中止し、緩和ケア病棟へ転院した前立腺がん症例」
山口大学医学部附属病院 泌尿器科 井上亮先生
山口宇部医療センター 緩和ケア科 小野田秀子先生
この度、第9回 宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会を開催した。
切れ目のない緩和ケアを実現するために、事例検討を通じて顔の見える緩和ケア連携体制の構築及び連携強化を図ることを目的とし、
附属病院の職員の他にも、院外の医師、理学療法士、看護師、訪問看護師と様々な職種から27名の参加があった。
まず、当院の吉野茂文腫瘍センター副センター長より開会の挨拶があり、
当院の結城美重看護師長を司会として、宮内副看護師長の「緩和ケアミニレクチャー」を行った。
次に、各施設より事例提示があった後、グループ形式で討議を行った。
参加者の方々からは、「患者さんの今までの経過を改めて振り返ることが出来て良かった」、
「転院先の患者さんの情報を聞くことが出来て良かった」、などの意見が寄せられ、有意義な検討会となった。
平成28年度第6回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
テーマ:がんサバイバー 報告
日 程:平成28年10月7日(金)18:00~19:00
会 場:山口大学医学部附属病院 新中央診療棟 1階 多目的室1
司 会:山口大学医学部附属病院 看護部 原田美佐副看護部長
講 演:「がんの患者さんと共に16年~がん経験者として感じたこと、思うこと~」
講 師:周南いのちを考える会 代表 前川育 先生
この度、NPO法人周南いのちを考える会の前川育先生をお招きし、
「がんの患者さんと共に16年~がん経験者として感じたこと、思うこと~」と題してセミナーを開催した。
小児がんでお子様を亡くされたことをやご自身の3度のがん経験、ボランティア活動を通して関わったがんの患者さんのことなど
多くの体験談を交えながら、患者さんとの関わり方や緩和のこころについて医療者に伝えたいことを述べられた。
最後に、医療関係者やがんの経験者などが患者さんとそのご家族に、共感と寄り添う気持ちをもって関わることができるように
こころから願っていると述べられ、セミナーを締めくくられた。
参加した医療者からは、「貴重なお話を聞くことができて良かった。
看護師はどうあるべきか、医療者はどうあるべきか考えていきたい。」との感想が寄せられた。
平成28年度第5回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
テーマ:EBM研究 報告
日 程:平成28年9月14日(水)18:00~19:00
会 場:山口大学医学部霜仁会館 3階 多目的室
司 会:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 准教授 吉野茂文 先生
講 演:「医薬品使用時の安全管理」
講 師:山口大学大学院医学系研究科 臨床薬理学講座 教授 古川裕之 先生
この度、「医薬品使用時の安全管理」と題して、
山口大学大学院医学系研究科臨床薬理学講座教授の古川裕之先生にご講演いただいた。
講演では、まず、2000年以降にMedication Error(医薬品投与時のエラー)が注目され、
同様のエラーが繰り返し起こった中で、2010年以降にはエラーを起こさないための教育の段階に入ったと述べられた。
続いて、さまざまな医療事故や医薬品関係の犯罪の事例を取り上げ、
報道されているエラーや犯罪は氷山の一角であり、ひとつの事例から学ぶことが大事であると述べられた。
エラーの中でも致命的なエラーを起こさないためには、危険に対する評価力をつけることであるとし、
エラーが起きた根本的原因を見つける力・分析する力を養うことが重要であるとした。
また、患者さんを観察することも重要であるとし、一番最初に異常に気付くのは他ならぬ患者さん自身であり、
患者さんの傍に行って、現在の状態を観察することが大事であると述べられた。
他にも、既承認薬の適応外使用や診療情報の管理などについて、事例を挙げながら説明があった。
最後に、求められることは日々変わっていくため、絶えず新しい情報を知るように努め、
患者さんを守るだけではなく自分のことも守ってほしいと述べられ、講演を締めくくられた。
平成28年度第4回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
テーマ:がん治療のオーラルケア 報告
日 程:平成28年9月2日(金)18:00~19:00
会 場:山口大学医学部霜仁会館 3階 多目的室
司 会:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 准教授 吉野茂文 先生
講 演:「根拠に基づく口腔機能管理を目指して」
講 師:山口大学大学院医学系研究科 歯科口腔外科学講座 助教 原田耕志 先生
この度、山口大学大学院医学系研究科歯科口腔外科学講座の原田耕志先生による
がん治療のオーラルケアをテーマとしたセミナーを開催した。
演題は「根拠に基づく口腔機能管理を目指して」とし、
がん治療における口腔ケアの目的から本院における口腔ケアの現状、口腔ケアの有用性などについて話された。
その中でも、がん患者における顎骨壊死については、症例を挙げながら、
その要因や問題点、今後の治療法などについて詳しく述べられた。
講演後は、活発な質疑応答もあり、大変盛会であった。
平成28年度第3回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
第7回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会 報告
日 程:平成28年8月25日(木)17:30~19:00(17:00受付開始)
会 場:山口大学医学部附属病院 新中央診療棟 1階 多目的室1
《内容》
開会挨拶:山口大学医学部附属病院腫瘍センター 吉野茂文先生
司 会:山口大学医学部附属病院 緩和ケアセンター 末重千里看護師長
17:30~18:00 緩和ケアミニレクチャー
山口大学医学部附属病院 緩和ケアセンター 宮内貴子副看護師長
18:00~19:00 事例検討「大学病院から在宅での看取りを迎えた40歳代の膵臓がん症例」
山口大学医学部附属病院 緩和ケアセンター 松元満智子先生
すえなが内科在宅診療所 末永和之先生
訪問看護おかふじ 岡藤美智子先生
この度、第7回 宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会をした。
切れ目のない緩和ケアを実現するために、事例検討を通じて顔の見える緩和ケア連携体制の構築及び連携強化を図ることを目的とし、
附属病院の職員の他にも、院外の医師、看護師、訪問看護師、MSWなど様々な職種の方々が参加された。
当院の吉野茂文腫瘍センター副センター長より開会の挨拶があり、当院の末重千里看護師長を司会として、
宮内副看護師長の「緩和ケアミニレクチャー」から始まり、各施設より事例提示があった後、グループ形式で討議を行った。
参加者からは、「今回の症例で色々な施設の多職種の方の連携の重要性を理解でき、
それぞれの立場の方の熱い思いが伝わってきました。参加できて良かったです」、「在宅の方の話を聞けて勉強になりました」、
「たくさんのヒントをいただけて、明日からの看護に役立ちそうです」などの意見が寄せられ、有意義な検討会となった。
平成28年度第2回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
テーマ:CNSの活動 報告
日 程:平成28年8月4日(木)18:00~19:00
会 場:山口大学医学部総合研究棟 8階 多目的室
司 会:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 准教授 吉野茂文 先生
講 演:「変革者としての実践-がん看護専門看護師の魅力と活動の実際-」
講 師:がん看護専門看護師 岩月まり子 先生
このたび、がん看護専門看護師の岩月まり子先生を講師にお招きし、がん治療スキルアップセミナーを開催した。
セミナーには、看護師や医師を含む15名の参加があった。
講演では、患者と家族の意見が対立した際の支援や、看護師に対するコンサルテーション、倫理的問題の解決など、
がん看護専門看護師としての活動について岩月先生が実際に関わった事例を交えながら述べられた。
講演後には活発な質疑応答もあり、大変有意義なセミナーとなった。
平成28年度第1回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
テーマ:放射線治療 報告
日 程:平成28年6月21日(火)18:00~19:00
会 場:山口大学医学部霜仁会館 3階 多目的室
司 会:山口大学大学院医学系研究科 放射線腫瘍学講座 助教 椎木健裕 先生
講 演:「中学、高校の化学、物理から紐解く最新の放射線治療」
講 師:山口大学医学部附属病院 放射線部 副診療放射線技師長 田辺悦章 先生
この度、山口大学医学部附属病院 放射線部 副診療放射線技師長 田辺悦章先生によるがん治療スキルアップセミナーを開催した。
演題は「中学、高校の化学、物理から紐解く最新の放射線治療」とし、放射線治療の基本や最新の治療、山口県での取り組みについてご講演いただいた。
講演の最後には「高度な放射線治療を扱う人や体制もとても重要。地域全体で協力してレベルアップしていければと願っている。」と述べられ、講演会を締めくくられた。
講演後は活発な質疑応答もあり、大変有意義なセミナーとなった。
平成27年度(2015年度)
平成27年度第10回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「緩和ケアセミナー in YAMAGUCHI」報告
日 程:平成28年3月26日(土)13:30~17:00(開場13:00)
会 場:ANAクラウンプラザホテル宇部 3階【万葉】
<開会挨拶>
山口大学大学院医学系研究科 消化器・腫瘍外科学 教授 永野浩昭先生
<がん診療連携拠点病院 報告>
座長: 山口大学大学院医学系研究科 消化器・腫瘍外科学 助教 鈴木伸明先生
済生会下関総合病院、周東総合病院、都志見病院
徳山中央病院、長門総合病院、山口宇部医療センター
山口県立総合医療センター、山口赤十字病院、山口大学医学部附属病院
<特別講演>
座長:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 准教授 吉野茂文先生
演題:「緩和ケアと地域連携-がんは克服できるか-」
講師:川崎医科大学 臨床腫瘍学 教授 山口佳之先生
<閉会挨拶>
山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 准教授 吉野茂文先生
この度、ANAクラウンプラザホテル宇部において「緩和ケアセミナー in YAMAGUCHI」を開催した。
セミナーの前半は、山口県のがん診療連携拠点病院のうち9施設による緩和ケアに関する活動報告を行った。
各施設は「在宅緩和ケア」「緩和ケアチーム」「がん患者サロン」「がん相談」の4つのテーマのうち1つを選択し、
選択したテーマに沿って発表を行った。医師、看護師、MSWの多職種からなる発表者の報告は、
施設間および医療者間において幅広い専門分野の知識の習得、意識改革につながった。会場では、活発な質疑応答もあり大変盛会であった。
後半は、特別講師として川崎医科大学臨床腫瘍学教授の山口佳之先生をお招きし、「緩和ケアと地域連携~がんは克服できるか~」
と題して特別講演を行った。講演では、疼痛緩和のABCとレスキューや、先生ご自身が所属していらっしゃる緩和ケアチーム「カワサキ」の活動、
緩和在宅医療連携についてなど大変貴重なお話をしていただいた。参加者のアンケートにおいても「大変勉強になった」
「先生のあつい思いが伝わってきた」「在宅を支えるためのネットワークづくりについて考えていきたい」「とても楽しく分かりやすかった」
と多数の感想をいただき、大変好評であった。
平成27年度第9回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
がん看護セミナー 報告
日 程:平成28年2月5日(金)18:00~19:00
会 場:山口大学医学部附属病院 第2中央診療棟 多目的室1・2
司 会:山口大学大学院医学系研究科保健学系学域臨床看護学分野 齊田菜穂子先生
講 演:「がん看護専門看護師として
講 師:がん看護専門看護師 岩月まり子先生
この度、がん看護専門看護師の岩月まり子先生をお招きし、「がん看護専門看護師として」と題してご講演いただいた。
まず、専門看護師の制度の目的や現状について述べられ、専門看護師の役割には「実践」「相談」「調整」「倫理調整」
「教育」「研究」の6つがあると説明があった。
次に、専門看護師のうちとくに「がん看護」について、「実践」「相談」「調整」「倫理調整」の4つの役割を事例をあげながら、
臨床現場で専門看護師としてどのように活動してきたか述べられた。
少人数ではあったが、講演後は活発な質疑応答もあり、有意義なセミナーとなった。
平成27年度第8回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
がん看護セミナー 報告
日 程:平成28年1月8日(金)17:30~19:00
会 場:山口大学医学部講義等C 第3講義室
講 演:「がんと診断された時から緩和ケアを実践するための看護師の役割」
講 師:すえなが内科在宅診療所 院長 末永和之先生
この度、山口県山口市のすえなが内科在宅診療所の末永和之先生による
「がん看護・緩和ケア」テーマとしたセミナーを開催し、看護師を中心に128名の参加があった。
演題は「がんと診断された時から緩和ケアを実践するための看護師の役割」とし、
緩和ケアにおいて大切なこととして「苦痛(つらさ)を和らげること」「患者さんの気がかりに気づくこと」
「様々な場面で提供できる体制があること」の3つを挙げ、それぞれについて説明があった。
最後に「緩和ケアにはマニュアルもワンパターンもない」と述べられ、講演会を締めくくられた。
平成27年度第7回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
がん性疼痛マネジメント 報告
日 程:平成27年12月9日(水)18:00~20:00
会 場:山口大学医学部霜仁会館 3階 多目的室
司 会:山口大学大学院医学系研究科保健学系学域臨床看護学分野 齊田菜穂子先生
講 演:「痛みをはじめとする症状緩和」
講 師:すえなが内科在宅診療所 院長 末永和之先生
この度、山口県山口市のすえなが内科在宅診療所の院長である末永和之先生をお招きして
「がん性疼痛マネジメント」をテーマにご講演いただいた。
演題は「痛みをはじめとする症状緩和」とし、痛みの発生メカニズムや疼痛緩和の基本的は考え方、
さまざまな医療用麻薬の特徴と使用法、問題点などについて述べられた後、
さまざまな症例における疼痛治療を実際の画像を交えながら説明された。
参加者からは活発な質疑があり、大変有意義なセミナーであった。
平成27年度第6回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
緩和ケアの本質 報告
日 程:平成27年12月2日(水)18:00~20:00
会 場:山口大学医学部霜仁会館 3階 多目的室
司 会:山口大学大学院医学系研究科保健学系学域臨床看護学分野 齊田菜穂子先生
講 演:「ホスピス緩和ケアの心」
講 師:すえなが内科在宅診療所 院長 末永和之先生
この度、山口県山口市のすえなが内科在宅診療所の院長である末永和之先生をお招きして
「緩和ケアの本質」をテーマにご講演いただいた。演題は「ホスピス緩和ケアの心」とし、
県内の緩和ケアの現状やホスピスの歴史、患者のいのちにどのように関わっていくのかなど、先生の体験談を交えながら述べられた。
また、緩和ケアとは特別な施設や特定の医師・看護師が実施するものではなく、
すべての医師や看護師が行うものと述べられ、いのちに寄り添うことが重要であると繰り返された。
セミナーの後には活発な質疑応答もあり、大変盛会であった。
平成27年度第5回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
第6回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会 報告
日 程:平成27年11月14日(土)15:00~17:00(14:30受付開始)
会 場:山口大学医学部附属病院 2病棟6階カンファレンス室
《内容》
開会挨拶:山口大学医学部附属病院腫瘍センター 吉野茂文先生
司 会:山口大学医学部附属病院 宮内貴子副看護師長
事例1:大学病院から在宅へ移行後に緩和ケア病棟で看取りを迎えた
20歳代のMFH症例
山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 松元満智子先生
徳山中央病院 副看護師長 佐々木文子先生
事例2:大学病院から緩和ケア病棟で看取りを迎えた胃がん症例
山口大学医学部附属病院 看護師 岡村倫子先生
山口宇部医療センター 看護師長 斎藤千恵先生
この度、第6回 宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会が山口大学医学部附属病院2病棟6階カンファレンス室で開催された。
切れ目のない緩和ケアを実現するために、 事例検討を通じて顔の見える緩和ケア連携体制の構築及び連携強化を図ることを目的とし、
附属病院の職員の他にも、 院外の医師、 看護師、 訪問看護師と様々な職種から20名の参加があった。
当院の吉野茂文腫瘍センター副センター長より開会の挨拶があり、 当院の宮内貴子副看護師長を司会として、
各施設より事例提示があった後、 ディスカッション形式で全体討議を行った。
参加者からは、 「今回で5回目の参加でしたが、とても勉強になりました。
私自身も同じようなケースで悩んだことがあったので、チームを活用する大切さを感じました。」、
「緩和ケア病院の施設内について知れてよかったです。」、
「緩和ケアパスサマリーで、情報を伝えることの大切さを改めて感じました。」などの意見が寄せられ、有意義な検討会となった。
平成27年度第4回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
テーマ:放射線治療 報告
日 程:平成27年10月30日(金)18:00~19:00
会 場:山口大学医学部霜仁会館 3階 多目的室
司 会:山口大学大学院医学系研究科 放射線治療学分野 椎木健裕先生
講 演:「がんプロ活動における医学物理教育と高度放射線技術者の育成」
講 師:岡山大学大学院保健学研究科 保健学専攻放射線技術科学分野 笈田将皇先生
この度、岡山大学大学院保健学研究科放射線技術科学分野教授の笈田将皇先生をお招きし、
「がんプロ活動における医学物理教育と高度放射線技術者の育成」と題してご講演いただいた。
講演には、附属病院の職員のほか、院外からの参加もあり、合わせて32名の参加があった。
まず、中・四がんプロでの医学物理士WGの活動について専門医養成人数や研修内容を交えながら紹介があった。
その中で、医学物理士コース修了後の就職についてとりあげ、修了後すぐに放射線治療に関わることが難しいという現状があり、
就職先の確保が今後の課題であると述べられた。
次に、海外研修について、研修の様子や海外で実際に使用させている医療機器などを写真を用いて説明された。
最後に、今後は日本の実情に合わせた人材育成が重要であると述べられ、講演会を締めくくられた。
平成27年度第3回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「コミュニケーションスキル」報告
日 程:平成27年7月23日(木)18:00~19:00
会 場:山口大学医学部霜仁会館 3階 多目的室
司 会:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 吉野茂文先生
講 演:「がん患者とのコミュニケーション」
講 師:山口大学大学教育機構(保健管理センター) 松原 敏郎先生
この度、山口大学大学教育機構保健管理センターの松原敏郎先生による
「コミュニケーションセミナー」を開催した。
講演では、「がん患者の心理特性」と「がん患者とのコミュニケーション」の大きく2つのテーマに分けてお話された。
まず、心理特性を知ることで、患者さんから何か問いかけがかったときに対応しやすくなると述べられた後、
「がん患者の心理特性」について、がん患者の心理の揺れ動きや、心理的不安・苦痛などを説明された。
次に、「がん患者とのコミュニケーション」について、話を聴く際の基本的なスタイルや相手のこころを推し量るには共感が大切であることを説明された。
コミュニケーションは言語的なものばかりではなく、視線やうなづきなど非言語的コミュニケーションもあり、患者さんからの問いかけに対して、
必ずしも言語的なコミュニケーションをとる必要はなく、目を見てうっくりうなづくことでも「あなたの話を聞いていますよ」というメッセージになると
述べられた。
最後に、本セミナーで覚えて帰って欲しいこととして、がん患者は絶え間ないストレスにさらされており、その「つらさ」を取り除くために緩和ケアは治療の初期から受けることができ、
がん患者の生活の質を上げるものであると述べられ、講演会を締めくくられた。
平成27年度第2回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「第5回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会」報告
日 程:平成27年6月25日(木)17:30~18:30(17:00受付開始)
会 場:山口大学医学部霜仁会館 3階 多目的室
開会挨拶:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 吉野茂文先生
司 会:山口大学医学部附属病院 診療連携室 結城美重看護師長
事 例1:「大学病院から在宅緩和ケア、一般病院で看取りを迎えたがん症例」
-骨移転や上腕リンパ浮腫によりADLが低下した患者を支えるために-
山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 松元満智子先生
山口大学医学部附属病院 看護部 宮内貴子先生
小野田赤十字病院 佐藤智充先生
この度、第5回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会が山口大学医学部霜仁会館3階多目的室で開催された。
切れ目のない緩和ケアを実現するために、事例検討を通じて顔の見える緩和ケア連携体制の構築及び連携強化を図ることを目的とし、
附属病院の職員の他にも、院外の医師、看護師、MSW、訪問看護師と様々な職種の方々が96名参加された。
当院の吉野茂文腫瘍センター副センター長より開会の挨拶があり、当院の診療連携室の結城美重看護師長を司会として、
各施設より事例提示があった後、ディスカッション形式で全体討議を行った。
参加者からは、「他施設の現状などを知ることができてよかった。」、「他職種が、いろいろな立場で関わった話を聞けて、とてもよかったと思います。」、
「患者だけでなく、患者家族を巻き込んだケアの重要性を認識しました。」、「大変参考になりました。次回も参加したいと思います。」など多くの意見が
寄せられ、有意義な検討会となった。
平成27年度第1回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「FD研修報告会」報告
日 程:平成27年6月12日(金)18:00~19:00
会 場:山口大学医学部霜仁会館 3階 多目的室
司 会:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 吉野茂文先生
講 演Ⅰ:「聖路加国際病院のFD研修について(外科医の立場から)」
山口大学医学部附属病院 第2外科 前田訓子先生
講 演Ⅱ:「聖路加国際病院のFD研修について(看護師の立場から)」
山口大学医学部附属病院 看護部 本田紫子先生
講 演Ⅲ:「聖路加国際病院のFD研修について(看護師の立場から)」
山口大学医学部附属病院 看護部 角谷博美先生
講 演Ⅳ:「米国モフィットがんセンターのFD研修について」
山口大学 大学教育機構(保健管理センター) 松原敏郎先生
この度、聖路加国際病院のFD研修に参加した医師1名・看護師2名と米国のモフィットがんセンターのFD研修に参加した医師1名による報告会が行われた。
最初に、外科医師の前田訓子先生から聖路加国際病院のカンファレンスや遺伝診療部について外科医の立場から報告があり、会場では医療関係者と乳がん手術などに関して活発な意見交換がなされた。
次に、看護師の本田紫子先生が聖路加国際病院のブレストケアセンターとオンコロジーセンターの様子について報告された。
ブレストケアセンターのカンファレンスについて、さまざまな職種から意見が出しやすい雰囲気で、それが患者により良い医療を提供することにつながっているのではないかと述べられた。
続いて、看護師の角谷博美先生から聖路加国際病院では多くのグループ療法が行われているとの報告があった。
その中でも、がん患者の外見のケアを行う「ビューティーリング」について、実際の写真やイラストを用いて詳しく話され、学んだことを今後の患者指導に活かしていきたいと述べられた。
最後に、精神科の松原敏郎先生から米国のモフィットがんセンターでの研修について報告があった。
緩和ケアを実施するうえで、抱えている疑問は日本もアメリカも同じであると述べられ、患者の幸福度を上げるための医療であるという信念を持ち、早期からの患者への介入、多職種の連携が重要であると締めくくられた。
平成26年度(2014年度)
第10回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「テーマ:看護師(RN)から求められるがん看護専門看護師(OCNS)の機能と実践」報告
日 程:平成26年12月12日(金)17:30~19:00
会 場:山口大学医学部 総合研究棟8階 多目的室
司 会:山口大学大学院医学系研究科 保健学系学域 臨床看護学分野教授 齊田菜穂子先生
講 師:福岡大学病院 がん看護専門看護師 鶴﨑 まり子先生
講 師:久留米大学病院 がん看護専門看護師 塗木 京子先生
この度、福岡県の大学病院から2名のがん看護専門看護師をお招きし、「看護師(RN)から求められる がん看護専門看護師(OCNS)の機能と実践」をテーマに講演いただいた。 セミナーでは、「6つの役割を明確にした実践」と題して、福岡大学病院 がん看護専門看護師 鶴﨑 まり子先生、「がん看護専門看護師の活動~活動の場を広げるためのアプローチ~」と題して、久留米大学病院 がん看護専門看護師 塗木 京子先生に講演いただいた。 6つの役割では、実践、コンサルテーション、倫理調整、調整、教育、研究について話され、また、がん看護専門看護師の活動の場を広げるためには、CNS自身がやるべきことと看護管理者に望むことについて話された。 専門的なセミナーではあるが、学外からの参加者もあり、資格取得のための大学院入学及びがんプロの広報にもつながる有意義なセミナーであった。
第9回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
~「第4回宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会」~報告
日 程:平成26年12月6日(土)15:45~17:45
会 場:山口大学医学部附属病院第2病棟6階カンファレンス室
司 会:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター助教 松元 満智子先生
この度、切れ目のない緩和ケアを実現するために、 事例検討を通じて顔の見える緩和ケア連携体制の構築及び連携強化を図ることを目的とした第4回 宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会を開催した。
はじめに山口大学医学部附属病院 腫瘍センター准教授 吉野 茂文先生より開会の挨拶があった。
次に、山口大学医学部附属病院 腫瘍センター助教 松元 満智子先生を司会として、 各施設より事例提示があった後、 ディスカッション形式で全体討議を行った。
事例1:「大学病院から在宅緩和ケアへ移行した腎盂がん症例」
山口大学医学部附属病院 泌尿器科 藤川 公樹先生
山口大学医学部附属病院 看護部 山見 美央先生
ニチイケアセンター西岐波 飯田 和恵先生
事例2:「大学病院から在宅, 緩和ケア病棟へ移行した歯肉がん症例」
山口大学医学部附属病院 歯科口腔外科 堀永 大樹先生
やまもとクリニック 院長 山本 光太郎先生
山口宇部医療センター 緩和ケア内科 片山 英樹先生
参加者からは、「自宅に戻られてからの様子が良く分かった」、「多職種の立場で専門的な発表が聞けてとても勉強になった」 「病棟での患者さんの病態や様子を振り返ることができた」、「自宅へ退院してから家族との関わりや本人の様子を確認することができた」 など多くの意見が寄せられた。院外からも多職種の医療従事者の出席もあり有意義な検討会であった。
第8回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「テーマ:がん看護専門看護師(OCNS)の役割機能による事例展開」報告
日 程:平成26年11月12日(木)17:30~18:30
会 場:山口大学医学部 総合研究棟8階 多目的室
司 会:山口大学大学院医学系研究科 保健学系学域 臨床看護学分野教授 齊田菜穂子先生
講 師:綜合病院 山口赤十字病院 看護師長 がん看護専門看護師 金子 美幸先生
この度、「がん看護専門看護師(OCNS)の役割機能による事例展開」をテーマとして山口大学大学院医学系研究科 保健学系学域 臨床看護学分野教授 齊田 菜穂子先生の司会により、がん治療スキルアップセミナーを開催した。 講師には、綜合病院山口赤十字病院 看護師長 がん看護専門看護師 金子 美幸先生を招聘し、「事例展開:直接ケアに焦点を当てて」と題して講演を行った。 講演内容は、専門看護師の役割、がん看護分野の特徴、山口赤十字病院での活動。事例紹介及び看護ケアの取り組み内容等であった。 現役のがん看護専門看護師からのお話は、現場に活かせる具体的な実践内容もあり、会場からの質疑も活発で盛会であった。
市民公開講座
「気になる「乳がん」のお話」の報告
日程:平成26年10月25日(土)13:00 ~15:00
会場:宇部市シルバーふれあいセンター
講師:山口大学大学院医学系研究科 消化器・腫瘍外科学分野講師 山本 滋先生
講師:山口大学医学部附属病院 乳がん看護認定看護師 本田 紫子先生
講師:山口大学医学部附属病院 副看護師長 角谷 博美先生
講師:あ け ぼ の 会 木藤 登紀子先生
講師:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター助教 松元 満智子先生
この度、「乳がん」をテーマに医師、看護師、がん患者らによる市民を対象とした市民公開講座を開催した。
講師には、「よく分かる乳がんの検査から治療まで」と題して山口大学大学院医学系研究科 消化器・腫瘍外科学講師 山本滋先生、
「乳がんについて一緒に学びましょう!!」と題して山口大学医学部附属病院 乳がん看護認定看護師 本田紫子先生、
「リンパ浮腫の予防とケアについて」と題して山口大学医学部附属病院 副看護師長 角谷博美先生、
「乳がんの治療について~患者の立場を通して~」と題して あけぼの会 木藤登紀子先生、
「がんと診断された時からの緩和ケア」と題して山口大学医学部附属病院 腫瘍センター助教 松元満智子先生がそれぞれ講演を行った。
講演では、定期的な検診による早期発見・早期治療の重要性や術後のケアについて話され、女性を中心に150名の参加者があった。講演前には健康相談コーナーが設けられたほか、40歳以上を対象とした乳がん検診も行われ、盛会であった。
第7回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「がん緩和治療セミナー」報告
日 程:平成26年10月14日(火)18:00~20:00
会 場:山口大学医学部 霜仁会館3階 多目的室
司 会:山口大学大学院医学系研究科 消化器・腫瘍外科学分野助教 鈴木 伸明先生
講 師:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター助教 松元 満智子先生
講 師:山口大学医学部附属病院 精神科神経科講師 松原 敏郎 先生
この度、「がんの緩和治療-疼痛マネジメント」と題して、山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 助教
松元 満智子先生の講演があった。
講演では、緩和医療学総論、疼痛マネジメント薬物療法等について話され、がん緩和治療には早期からの
緩和ケア導入の重要性、患者への病状説明における患者と医療者との
信頼関係の重要性について話された
次に、「がん緩和治療-精神腫瘍学」と題して、山口大学医学部附属病院 精神科神経科講師 松原 敏郎先生の講演があった。
講演では、がん患者の心理特性、がん患者とのコミュニケーションについて話され、
がんは死を意識してしまうものであり、告知して欲しいかどうかの意思決定は患者にある。患者の心の最前線は主治医であるため、顔の見える医療者との関係が大事であると話された。
第6回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「がん患者とリハビリテーションセミナー」報告
日 程:平成26年10月9日(木)17:30~19:00
会 場:山口大学医学部 霜仁会館3階 多目的室
司 会:山口大学大学院医学系研究科 保健学系学域 臨床看護学分野教授 齊田菜穂子先生
講 師:山口大学医学部附属病院 リハビリテーション言語聴覚士 河本 哲先生
この度、「がん患者の嚥下訓練について」と題して、山口大学医学附属病院
リハビリテーション部 言語聴覚士 河本 哲先生に講演いただいた。
講演では、言語聴覚士の役割、摂食嚥下の流れ、摂食嚥下の訓練内容、当院の摂食嚥下チームの活動、症例紹介等について話された。
また、普段行っている訓練を参加者が体験する簡単な実技があり、摂食嚥下の評価や患者の状況について理解を深めることができた。
最後に、患者の嚥下機能の低下において、身近な医療者による早期発見が、早期回復につながるため、
小さなことでも気づきがあれば、言語聴覚士(ST)に相談してほしいと述べられた。
第5回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「EBMセミナー」報告
日 程:平成26年9月29日(月)18:00~19:00
会 場:山口大学医学総合研究棟 8階 多目的室
講 師:山口大学大学院医学系研究科 臨床薬理学分野教授 古川 裕之先生
この度、「EBM研究」と題して、山口大学大学院医学系研究科 臨床薬理学分野教授 古川 裕之先生に講演いただいた。 内容は、臨床研究の実施環境、臨床研究に関する倫理、利益相反、患者の診療情報管理等についてであった。 最近では臨床研究をめぐる、いろいろな不適切な出来事が明らかになり、世の中には「知らなかった」ではすまないことがある。 求められていることを学んでほしいと強調された。出席者からは、「臨床試験に関わるときのために引き続き勉強していきたい」 「倫理手続きをきっちりすることで悲劇を防ぐことができる」「勉強になった」との声があった。
第4回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「がんのオーラルケアセミナー」報告
日 程:平成26年9月4日(木)18:00~19:00
会 場:山口大学医学部霜仁会館3階多目的室
司 会:山口大学大学院医学系研究科 消化器・腫瘍外科学分野助教 鈴木 伸明先生
講 師:山口大学大学院医学系研究科 歯科口腔外科学分野助教 原田 耕志先生
この度、「がん治療におけるオーラルケア」と題して、がんのオーラルケアをテーマに山口大学大学院医学系研究科 歯科口腔外科学分野 助教 原田 耕志先生に講演いただいた。 がん対策推進基本計画の重点的に取り組むべき課題から、がん医療の質の向上を目指した当院における口腔ケアの現状、がん緩和医療における口腔ケア、造血幹細胞移植患者の口腔ケアについて話された。 がん治療における口腔ケアの重要性では、口腔ケア外来の紹介、がん治療に伴う口腔内の有害事象等について症例を交えて詳しく説明があった。 また、会場では活発な質疑応答がなされ、有意義なセミナーであった。
第2回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「放射線治療セミナー」報告
日 程:平成26年9月1日(月)18:00~19:00
会 場:山口大学医学部霜仁会館3階多目的室
司 会:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター准教授 吉野 茂文先生
講 師:山口大学大学院医学系研究科 放射線治療学分野助教 椎木 健裕先生
この度、「放射線治療技術の進化と今後の課題」と題して、「海外FD研修報告(フロリダ大学)と医学物理士から見た放射線治療の今後の展望」をテーマに山口大学大学院医学系研究科 放射線治療学分野 助教 椎木 健裕先生に講演いただいた。
はじめに、海外FD研修(フロリダ研修)の話があった。ゲインズビル、ジャクソンビル、山口大学との比較では、治療機器についてはほぼ差はないが、米国と日本では主にエビデンスに基づいた治療の実施、放射線治療技術の開発環境、研究及び臨床のマンパワー、医学物理士等の人材教育システムが違うことを話された。
次に、放射線治療技術の進化と今後の課題について話された。今後の課題として高度治療機器を導入しただけでは高精度な治療を行うことはできず、人材の知識・技術・意識レベルを向上させなければ誤った治療を行う危険性を持つと強調され、放射線治療に携わる人材供給の必要性、教育システムの強化、放射線治療の地域格差の低減が課題であると締めくくられた。
第3回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「がん看護セミナー」報告
日 程:平成26年7月18日(土)17:30~19:00
会 場:山口大学医学部講義棟C 第3講義室
総合司会:山口大学医学部附属病院 診療連携室 看護師長 結城 美重先生
講 師:山口大学医学部附属病院 看護部 佐伯 礼子先生
山口大学医学部附属病院 診療連携室 大野 陽子先生
山口大学医学部附属病院 心と体のサポートチーム 松元 満智子先生
宇部市健康福祉部高齢者総合支援課 主幹(保健師)斎藤 美矢子先生
この度、「チームで支える在宅療養~急性期病院から地域につなぐ~」をテーマにがん看護セミナーを開催した。
セミナーでは、チームで支える在宅療養として、病棟、診療連携室、心と体のサポートチームおよび行政(宇部市)の各部署から講師をお迎えし、がん看護における急性期病院と地域連携に必要な情報や在宅移行支援についてご講演いただいた。宇部市健康福祉部高齢者総合支援課 主幹(保健師)斎藤 美矢子先生は、宇部市のがん患者にやさしいまちづくりとして、がん予防、がん検診、在宅療養支援事業について話された。
最後に、全体意見交換会を行った。会場から活発な質疑がなされ、急性期病院でできる在宅移行支援について学ぶことができた。
参加者からは「とても貴重な内容で勉強になった」「参加してよかった」などの声があり、有意義なセミナーであった。
第1回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「第3回 宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会」報告
日 程:平成26年6月7日(土)15:00~17:00
会 場:山口大学医学部霜仁会館3F多目的室
開会挨拶:山口大学医学部附属病院腫瘍センター 准教授 吉野茂文先生
司 会:山口大学医学部附属病院 精神科 松原敏郎先生、 宮内貴子副看護師長
事例1:大学病院から在宅緩和ケアへ移行した大腸がんで圧迫骨折を合併した症例
山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 松元 満智子先生山口大学医学部附属病院 看護部 吉山 由希恵先生
宇部協立病院地域連携・在宅医療科 立石 彰男 先生
虹の訪問看護ステーション 伊藤 麻紗 先生
むべの里居宅介護支援事業所博愛園 工藤 喜美子先生
事例2:大学病院から在宅緩和ケアへ移行した30歳代の終末期胃がん症例
山口大学医学部附属病院 第一内科 岡本 健志 先生山口大学医学部附属病院 看護部 大上 芙美代先生
すえなが内科在宅診療所 末永 和之 先生
訪問看護おかふじ 岡藤 美智子先生
平成26年6月7日(土)に第3回 宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会が山口大学医学部霜仁会館で開催されました。切れ目のない緩和ケアを実現するために, 事例検討を通じて顔の見える緩和ケア連携体制の構築及び連携強化を図ることを目的とし, 附属病院の職員の他にも, 院外の医師, 看護師, 薬剤師, 栄養士,
PT, OT, MSW, ケアマネージャー, 訪問看護師, 介護福祉士と様々な職種の方々が74名参加されました。
各施設より事例提示があった後, ディスカッション形式で全体討議を行いました。
参加者からは, 「家族へのフォローの大切さ, 家族の希望, 本人の意志の確認の大切さを学べた」,「病院から在宅への過ごされた経過, どのように過ごされ支援をされていたか流れを通してよく分かった。」,「医療者のいない家庭に看取りは怖くないと思わせることができる宇部市のチーム医療は素晴らしいと思いました」など多くの意見が寄せられ, 有意義な検討会となり無事終了することができました。
平成25年度(2013年度)
第13回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「緩和ケアセミナー」報告
日程:平成26年3月15日(土)13:30~17:00
会場:山口グランドホテル2F 鳳凰
<開会挨拶>:山口大学大学院医学系研究科 消化器・腫瘍外科学教授 岡 正朗先生
<がん診療連携拠点病院 報告>:
座長/山口大学大学院医学系研究科 消化器・腫瘍外科学助教 鈴木伸明 先生
都志見病院、徳山中央病院、長門総合病院、山口宇部医療センター
山口県立総合医療センター、山口赤十字病院、山口大学医学部附属病院
<特別講演>:座長/山口大学医学部附属病院 腫瘍センター准教授 吉野茂文 先生
演題:「Whole Person Care」治す医療と癒す医療
講師:岡山大学大学院保健学研究科 教授
岡山大学病院 緩和支持医療科 診療科長 松岡 順治先生
<閉会挨拶>:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター准教授 吉野茂文 先生
この度、山口市の山口グランドホテルで緩和ケアセミナーを開催した。 県内の10施設のがん診療連携拠点病院が緩和ケア(がん患者サロン、緩和ケアチーム、がん相談)における活動報告の発表を行った。医師、看護師、薬剤師、MSWの多職種からなる発表者の報告は、施設間および医療者間において幅広い専門分野の知識の習得、意識改革につながる報告であった。会場からは大変活発な質疑がなされ、有意義なセミナーであった。 次に、特別講師として岡山大学大学院保健学研究科教授 松岡 順治先生をお迎えし、「Whole Person Care」と題して特別講演を行った。講演は、グローバルな最新医療のお話や緩和ケアの質の向上につながる貴重な内容であった。参加者は100名を越え、参加者のアンケートからは「大変興味深かった」「大変勉強になった」「意識が変わった」と大変好評であり、山口県全体の医療環境の底上げとなるセミナーとなった。
第12回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「がん性疼痛マネジメント」報告
日程:平成25年12月18日(水)18:00~20:00
会場:山口大学医学部 霜仁会館 3階 多目的室
司会:山口大学大学院医学系研究科 保健学系学域 臨床看護学分野教授 齊田菜穂子先生
講師:すえなが内科在宅診療所 院長 末永 和之先生
「がん性疼痛マネジメント」と題して、すえなが内科在宅診療所 院長 末永 和之先生によるセミナーを開催した。セミナーでは、痛みの発生メカニズム、疼痛緩和の基本的な考え方、医療用麻薬の問題点と使い方、オピオイド使用の基本、さまざまな症例による疼痛治療への対応について述べられた。参加者から活発な質疑があり、大変有意義なセミナーであった。
第11回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「緩和ケアの本質」報告
日程:平成25年12月11日(水)18:00~20:00
会場:山口大学医学部 霜仁会館 3階 多目的室
司会:山口大学大学院医学系研究科 保健学系学域 臨床看護学分野教授 齊田菜穂子先生
講師:すえなが内科在宅診療所 院長 末永 和之先生
「緩和ケアの本質」と題して、すえなが内科在宅診療所 院長 末永 和之先生によるセミナーを開催した。ホスピスと緩和ケアの歴史、「いのちとは」、がん治療と緩和治療、在宅ホスピス等について豊富な実例を交えながら述べられた。また、苦しみをとる「技術だけではない」緩和ケアの本質、「その人の命とどう向き合うか」、「「もういいよ」といえる人生の生き方、終え方」など、深く考えさせられたセミナーであったという意見が寄せられた。
第10回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「がん看護専門看護師の活動と実践の記録、がん専門看護師取得のための対策」報告
日程:平成25年12月10日(金)17:30~19:00
会場:山口大学医学部総合研究棟8F 多目的室
司会:山口大学大学院医学系研究科 保健学系学域 臨床看護学分野教授 齊田菜穂子先生
講師:福岡大学病院 がん看護専門看護師 鶴﨑まり子先生
講師:久留米大学病院 がん看護専門看護師 塗木京子先生
この度、2名の現役のがん看護専門看護師をお招きして、がん看護専門看護師を目指す方を対象にセミナーを開催した。最初に、福岡大学医学部附属病院 鶴﨑まり子先生ががん看護専門看護師の6つの役割の実践について述べられた。次に、久留米大学医学部附属病院 塗木 京子先生がいくつかの事例によるがん看護専門看護師の活動について述べられた。少人数ではあったが、活発な質疑がなされ、参加者からは2つの大学病院での活動内容は大変参考になり勉強になったとの声があった。当コンソーシアム以外の他大学(他拠点)との連携および交流も深めることができ大変有意義なセミナーであった。
第9回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「がん患者の喪失と危機」報告
日程:平成25年11月29日(金)17:30~19:00
会場:山口大学医学部 霜仁会館 3階 多目的室
司会:山口大学医学部附属病院 看護部 原田美佐 副看護部長
講師:山口宇部医療センター 心理療法士 長友 隆一郎先生
この度、「がん患者の喪失と危機」と題して山口県がん診療連携推進病院 山口宇部医療センター 心理療法士 長友 隆一郎先生によるセミナーを開催した。がん患者の危機と喪失の理解、がん患者の危機・喪失への介入、悲観へのケア、スタッフのメンタルケアについて述べられた。医療関係者から活発な質疑があり、山口県がん診療連携推進病院との連携および交流も深めることができ、有意義なセミナーであった。
第8回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「がん看護専門看護師の役割~大学病院での活動を通じて~」報告
日程:平成25年11月26日(火)17:30~19:00
会場:山口大学医学部 霜仁会館 3階 多目的室
司会:山口大学大学院医学系研究科 保健学系学域 臨床看護学分野教授 齊田菜穂子先生
講師:福岡大学病院 がん看護専門看護師 鶴﨑まり子先生
講師:久留米大学病院 がん看護専門看護師 塗木京子先生
この度、他大学(他拠点)から現役のがん看護専門看護師を招へいし、「がん看護専門看護師の役割」をテーマにご講演いただいた。最初に、福岡大学医学部附属病院 鶴﨑まり子先生からがん看護専門看護師の役割開発として主に、実践、相談、調整、倫理調整、教育、研究について事例を通して具体的な説明があった。次に、久留米大学医学部附属病院 塗木 京子先生からがん看護専門看護師への道のりや活動紹介、今後の活動や課題について説明があった。 参加者からは2大学病院の活動内容は大変参考になり、勉強になったとの声があった。他大学との連携および交流も深めることができ大変有意義なセミナーであった。
第7回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「第2回 宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会」報告
日程:平成25年11月9日(金)15:00~17:00
会場:山口大学医学部附属病院 第2病棟 6階カンファレンス室
開会挨拶:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 准教授 吉野 茂文先生
司 会:山口大学医学部附属病院 看護部 結城 美重看護師長
:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター 松元 満智子先生
事例1:大学病院から緩和ケア病棟を経て在宅緩和ケアへ移行した胃がん症例
- 国立病院機構山口宇部医療センター 緩和ケア内科 片山 英樹先生
- 宇部協立病院 地域連携・在宅医療科 立石 彰男先生
- 山口大学医学部附属病院 第二外科 渡邊 裕策先生生生
- ハピナース・エル訪問看護ステーション 岡田 富士子先生
- 「緩和ケア病棟での治療を行いながら入退院を繰り返された症例」
- 山口大学医学部附属病院放射線科 小林 大河先生
山口宇部医療センター緩和ケア内科 片山 英樹先生 - 「食道がん化学療法後、様々な偶発症対し1つ1つ治療を行った症例
- 山口大学医学部附属病院第二外科 兼清 信介先生
セントヒル病院消化器内科 浜辺 崇衣先生 - 「できるだけ家で生活したいという思いを在宅で支援した症例」
- 山口大学医学部附属病院産科婦人科講師 村上 明弘先生
やまもとクリニック院長 山本光太郎先生
事例2:大学病院から在宅緩和ケアへ移行した大腸がん症例
平成25年11月9日(土)に第2回 宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会が山口大学医学部附属病院第2病棟6階カンファレンス室で開催されました。切れ目のない緩和ケアを実現するために、事例検討を通じて顔の見える緩和ケア連携体制の構築及び連携強化を図ることを目的とし、附属病院の職員の他にも、院外の医師、看護師、薬剤師、栄養士、MSW、ケアマネージャー、訪問看護師の方々を含めて42名参加されました。 当院の吉野茂文副腫瘍センター長の挨拶の後、各施設より事例提示があった後、ディスカッション形式で全体討議を行いました。 参加者からは、「患者さんの山大退院後の経過を聞けて良かった。患者らしい最期を迎えられるようにいろいろな人が力をつくしている現状にうれしく感じた」「たくさんの人に聞いてもらいたいような内容だった」「独居または、ご家族の支えがあまりない場合の緩和事例、一人暮らし、認知症の方の緩和ケア事例があれば次回取り上げて欲しい」など多くの意見が寄せられ、有意義な検討会となり無事終了することができました。
第6回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「がんサバイバー」報告
日程:平成25年11月1日(金)17:30~19:00
会場:山口大学医学部霜仁会館3階 多目的室
講演:NPO法人 周南いのちを考える会 代表 前川 育先生
司会:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター准教授 吉野茂文先生
「がんサバイバーとして~心豊かに生きる日々~」と題してNPO法人周南いのちを考える会 代表 前川 育先生によるセミナーを開催した。前川先生は、がん体験者であり、本院のがん患者サロンの担当者でもある。いろんな経験をされたお立場から医療者と患者とのコミュニケーションの重要性やがんサバイバーとしての行政への働きかけについて述べられた。参加した医療者から、貴重なお話を聞くことができて大変よかったとの意見が寄せられた。
第5回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「がん患者とQOL」報告
日程:平成25年9月20日(金)17:30~19:00
会場:山口大学医学部霜仁会館3階 多目的室
講演:山口県立総合医療センター がん看護専門看護師 山本知美先生
司会:山口大学大学院医学研究科 消化器・腫瘍外科学助教 鈴木伸明先生
この度、「がん患者とQOL」と題して、山口県がん診療連携拠点病院 山口県立総合医療センター がん看護専門看護師 山本 知美先生によるセミナーを開催した。主に、QOLの定義と特徴、QOLのアセスメント、QOLを高める看護援助について述べられた。また、患者の観点から見た患者にとってのQOL支援をいくつか症例をあげて説明され、治療環境を整える看護師の対応の重要性についても述べられた。医療関係者からの活発な質疑があり、とても有意義なセミナーであった。
第4回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「コミュニケーションスキル」報告
日程:平成25年7月22日(月)17:30~19:00
会場:山口大学医学部霜仁会館3階 多目的室
講演:山口大学医学部附属病院 精神科神経科 講師 松原 敏郎先生
司会:山口大学大学院医学研究科 消化器・腫瘍外科学助教 鈴木伸明先生
この度、山口大学医学部附属病院 精神科神経科 講師 松原 敏郎先生による「コミュニケーションスキル」セミナーを開催した。 内容は、がん患者の心理の特性 及び がん患者とのコミュニケーションについてであった。基本的なコミュニケーションに必要なのは聴くこと(傾聴)であり、患者に「わかってもらえた」と感じてもらうための重要項目について、症例を交えながらわかりやすく述べられた。参加者からは今後の医療現場で活かしていきたいとの声があった。
市民公開講座
「気になる「子宮がん」のお話」の報告
日程:平成25年6月29日(土)13:00 ~15:00
会場:宇部市シルバーふれあいセンター
講師:山口大学医学部附属病院 産科婦人科 准教授 縄田 修吾先生
講師:山口大学医学部附属病院 がん放射線療法看護認定看護師 磯部 美紀先生
講師:山口大学医学部附属病院 皮膚排泄ケア認定看護師 藤井 聡美先生
講師:宇部市保健センター 保健師
この度、市民を対象とした市民公開講座を開催した。
「子宮がん」をテーマとした公開講座では、山口大学医学部附属病院腫瘍センター准教授 吉野 茂文先生が座長を務め、医師、看護師、保健師による子宮がん検査や治療についての講演を行った。
講師には、「よくわかる子宮がんの検査から治療まで」と題して山口大学大学院医学系研究科 産科婦人科准教授 縄田修吾先生、「一緒に学びましょう!子宮がんの放射線治療法について」と題して山口大学医学部附属病院 放射線療法看護認定看護師 磯部美紀先生、「尿もれ予防のために-はじめましょう!骨盤底筋訓練」と題して山口大学医学部附属病院皮膚排せつケア認定看護師 藤井聡美先生、「子宮頸がんワクチンはいつ受ける?」と題して宇部市保健センター保健師がそれぞれ講演を行った。
放射線治療については、効果だけでなく副作用があることも述べられた。
講演前には健康相談コーナーが設けられたほか、終了後には宇部市保健センターで希望者を対象に子宮がん検診が行われた。100名の参加者があり大変盛会であった。
第3回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「がん看護セミナー」報告
日程:平成25年6月11日(火)17:30~19:00
会場:山口大学医学部第3講義室
講演I:山口大学医学部附属病院 看護部 宮内貴子先生
講演II:山口大学医学部附属病院 リハビリテーション部 波多野裕子先生
講演III:山口大学医学部附属病院 麻酔科蘇生科 松元満智子先生
「緩和ケアチームの活動の実際」と題して「緩和ケアセミナー」を開催した。
始めに、山口大学医学部附属病院看護部 宮内 貴子先生による講演があった。緩和ケアチームの看護師の役割として患者の訪問ケア、家族ケア、相談やフォローアップ等があり、緩和ケアチームの活動として緩和ケア外来、緩和ケアマニュアルの作成、カンファレンス・研修会・事例検討会等の実施報告があった。また、チームで活動する上でより良いチーム作りのために、コミュニケーション能力、個々の能力の向上、及び共通の目標設定が重要であると発言があった。
次に、山口大学医学部附属病院リハビリテーション部 波多野 裕子先生による講演では、緩和ケアチームの中でのリハビリについて説明があった。作業療法士としての役割は、がん患者の身体機能及び精神機能の状態保持や個々の活動ができるようにアプローチすることであると述べた。また、2つの事例を通して、今後の課題として、患者の病期に合わせた総合的評価を行い、ニーズに沿った目標を設定することが重要であると発言があった。
最後に、山口大学医学部附属病院麻酔科蘇生科 松元 満智子先生による講演があった。内容は「大学病院の緩和ケアの難しさ」と「大学病院の緩和ケアが目指すもの」であった。また緩和ケアチームの今後の課題は、主治医・病棟スタッフとの相方向のコミュニケーションの充実であると述べた。
第2回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「第1回 宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会」報告
日程:平成25年6月1日(土)13:30~15:30
会場:山口大学医学部霜仁会館3階 多目的室
司会:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター准教授 吉野茂文先生
事例1:大学病院から緩和ケア病棟へ
事例2:大学病院から地域の病院へ
事例3:大学病院から在宅緩和へ
この度、切れ目のない緩和ケアを実現するため、事例検討を通じて顔の見える緩和ケア連携体制の構築及び連携強化を図ることを目的とした「第1回 宇部・小野田圏域緩和ケア事例検討会」を開催した。
山口大学医学部附属病院腫瘍センター准教授 吉野 茂文先生の挨拶の後、各施設より事例提示を行い、ディスカッション形式で全体討議を行った。参加者数は77名であった。その内訳として施設別では、山口県内の20施設からの参加があり、職種別では、医師、看護師、保健師、MSW、ケアマネージャー等の多職種からの参加があった。参加者からは「1症例ずつ、入院から永眠まで経過的に報告され詳しく分かった」「他病院、在宅医療の取り組みが分かって良かった」など多くの意見が寄せられ、とても有意義な検討会であった。
第1回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「海外FD研修報告会」報告
日程:平成25年5月28日(火)18:30~19:30
会場:山口大学医学部霜仁会館3階 多目的室
司会:山口大学大学院医学研究科 消化器・腫瘍外科学助教 鈴木伸明先生
講演I:山口大学医学部附属病院 第2外科 飯田 通久先生
講演II:山口大学大学院医学系研究科 病態制御内科学分野 田中 芳紀先生
講演III:山口大学大学院医学系研究科 消化器・腫瘍外科学分野 武田 茂先生
この度、米国に海外FD研修に参加した医師(教員)3名による報告会が行われた。
モフィットがんセンター研修では、医療業務の分業化、医療従事者の役割分担が洗練されており、効率よく業務を遂行できるシステムが構築されていたと報告があった。
また、スタッフが充実しチーム医療を実践していること、一人あたりの外来診察時間に余裕があること、患者、家族が病気を十分に理解して受診していること等、日本との比較報告があった。
さらに、新たなエビデンスを構築しようという気概が感じられ、多くの臨床研究が行われていたことから、その重要性についての発言があった。
最後に、当コンソーシアムのネットワークを十分に活かして臨床研究を積極的に行い、中四がんプロから日本初のエビデンスを構築することが将来の展望であるとしめくくられた。
ハワイ大学及びクイーンズメディカルセンター等での研修では、がん治療患者における口腔管理についての報告があった。
ハワイ大学では施設面やマンパワーもすぐれているが、何よりも医学教育に対する熱意が感じられたと比較報告があった。医学教育を見直すことは、ひいては卒後研修の教育にも関連するため、今後、研修医に魅力のある環境を構築すべきであると発言があった。
クイーンズメディカルセンター等では、がん治療において周術期の口腔ケアの重要性だけでなく、化学放射線治療や終末期においても口腔ケアを実践することが治療コンプライアンスやQOLに大きく関連すること等が再認識できたと強調された。日頃携わっている食道癌治療やNST活動においてこれらの経験や知識はすぐにでも実践できそうなところもあり大変有意義であったと報告があった。
平成24年度(2012年度)
第9回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「放射線治療」報告
日 程:平成25年2月14日(木)18:00~19:00
会 場:山口大学医学部霜仁会館3階
司 会:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター准教授 吉野 茂文 先生
講 師:山口大学大学院医学系研究科 放射線治療学分野 助教 椎木 健裕先生
本セミナーは、「放射線治療における医学物理士の役割について」と題して、山口大学大学院医学系研究科
放射線治療学分野 助教 椎木 健裕先生による「放射線治療セミナー」を開催した。
講演内容は、医学物理士の誕生、医学物理士と高精度放射線治療、実際の放射線治療に関する業務、新放射線治療技術開発についてであった。
最後に、今後の将来の展望として生物学的イメージングと物理工学的アプローチの融合が必要であると強調された。
第8回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「緩和ケア」報告
日 程:平成25年1月31日(木)18:00~19:00
会 場:山口大学医学部霜仁会館3階
講師Ⅰ:山口大学医学部附属病院 看 護 部 宮内 貴子先生
講師Ⅱ:山口大学医学部附属病院 麻酔科蘇生科 松元 満智子先生
本セミナーは、当院の緩和ケアチームの活動報告として「緩和ケアセミナー」を開催した。
看護師の宮内 貴子先生は、緩和ケアチームの目的、役割、メンバー紹介、活動内容について発表された。
今後の課題として、①緩和ケアの診療加算取得について ②より良い診療について話され締めくくられた。
次に、医師の松元 満智子先生は、3つの介入事例報告を通して緩和ケアチームの活動内容を話された。緩和ケアチームの仕事は、患者の症状を経過観察しながら、生活のクオリティの提供を行っていると述べられた。
第7回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「がん化学療法」報告
日 程:平成24年12月5日(水)17:30~19:00
会 場:山口大学医学部総合研究棟1階 S1講義室
司 会:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター准教授 吉野茂文 先生
講師Ⅰ:山口大学医学部附属病院 薬 剤 部 薬 剤 主 任 大坪 泰昭先生
講師Ⅱ:山口大学医学部附属病院 がん化学療法看護認定看護師 正木 晴美先生
講師Ⅲ:山口大学医学部附属病院 がん化学療法看護認定看護師 阿部 久美先生
本セミナーは、「がん化学療法を「安全・安楽・確実」に!」をテーマに薬剤師 及び がん化学療法看護認定看護師による「がん化学療法セミナー」を開催した。
大坪泰昭先生の講演は、薬剤師の立場から「安全」におけるレジメン管理、処方監査、抗がん剤のミキシング及び服薬指導について話された。また、安全で良質ながん化学療法を実施するために、①レジメンオーダーの整備・普及による安全な化学療法体制の確立 ②患者家族並びに医療スタッフのための抗がん剤曝露対策の拡充 ③服薬指導による副作用対策及び治療継続の支援が重要であると強調された。
次に、正木晴美先生の講演は、がん化学療法看護認定看護師の立場から「安楽」におけるがん患者の心理、がん化学療法を受ける患者の看護の原則、セルフケア指導とセルフケア支援及び患者中心のセルフケア支援について話された。
最後に、阿部久美先生の講演は、がん化学療法看護認定看護師の立場から「確実」における調剤された抗がん剤の投与時間、投与方法、投与量等の投与管理について話された。
講演終了後、講師らによるミニシンポジウムを行った。会場からも多数質問があり、大変有意義なセミナーであった。
第6回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「在宅緩和ケア」報告
日程:平成24年11月1日(木)18:30~19:30
会場:山口大学医学部霜仁会館3階 多目的室
司会:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター准教授 吉野茂文 先生
講師:やまもとクリニック 院長 山本光太郎先生
本セミナーは、やまもとクリニック院長 山本 光太郎先生をお迎えし、「在宅緩和ケアとのがん診療連携」と題して「在宅緩和ケアセミナー」を開催した。
内容は、がん緩和ケア、在宅緩和ケアの必要性、在宅医療、在宅緩和ケアとのがん診療連携、在宅緩和ケアの意義についてであった。
また、宇部市及び大学病院等の連携を強化するために緩和ケア地域連携パスの作成やがん情報のハンドブック作成に携わるなど行っており、事例を踏まえた連携体制の重要性を強調された。
さらに、市民や地域病院へ向けての在宅医療の重要性及び必要性における講演活動も行っており、今後、
在宅医療も選択肢の一つとして認識されるよう普及活動を行っていきたいと発言があった。
第5回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「がん緩和治療-精神腫瘍学-」報告
日程:平成24年9月19日(水)18:00~19:00
会場:山口大学医学部霜仁会館3階 多目的室
司会:山口大学大学院医学系研究科 消化器・腫瘍外科学分野 助教 鈴木 伸明先生
講師:山口大学医学部附属病院 精神科神経科 講師 松原 敏郎先生
この度、「がん緩和治療-精神腫瘍学-」と題して、山口大学医学部附属病院精神科神経科 講師 松原 敏郎先生による「がん緩和治療」セミナーを開催した。
はじめに、「精神腫瘍学(サイコオンコロジー)とは何か」、「緩和ケアとは何か」、「スピリチュアルペインとは何か」を総論的に述べられた。続いて、がん告知による心理的負担、がん患者の心理特性における心理の変移について説明があった。
次に、がん患者とのコミュニケーションにおける、話を聴くスキルとしてアイコンタクト、相づち、要約等が重要であり、患者が「わかってもらえた」と感じてもらうことが大切であると述べられた。
最後に、がん患者の合併頻度の高い精神症状として、不眠症、せん妄、適応障害、うつ病、自殺があり、それぞれの働きかけや対応等を詳しく述べられた。
セミナー終了後、会場からは多職種からの質疑が多数あり、有意義なセミナーであった。
第4回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「がん緩和治療-疼痛マネジメント-」報告
日程:平成24年9月5日(水)18:00~19:00
会場:山口大学医学部霜仁会館3階 多目的室
司会:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター准教授 吉野茂文 先生
講師:山口大学医学部附属病院 麻酔科蘇生科 松元 満智子先生
この度、山口大学医学部附属病院麻酔科蘇生科 松元満智子先生による「がん緩和治療-疼痛マネジメント-」のセミナーを開催した。
はじめに、緩和医療学の総論として「苦しみの構造」、「苦しみを緩和する2つの方法」、「緩和ケアの目的」についてわかりやすく説明があった。
次に、実際の薬物療法を使った疼痛マネジメントとして、薬の選び方や使い方、薬の特徴や使用時の注意点などまとめた各論について説明があった。引き続き、薬物以外の疼痛マネジメントとして神経ブロックについて説明があった。
また、全人的苦痛として「身体的苦痛」、「精神的苦痛」、「社会的苦痛」、「スピリチュアルな苦痛」の4つを挙げ、その中でも「スピリチュアルな苦痛」が患者にとっては一番の苦痛であるとの説明があった。
最後に、がん緩和治療には早期からの緩和ケアの導入、多職種によるチームでの関わりが最も重要であると強調された。講演後、会場からは活発な質問があり、とても有意義なセミナーであった。
第3回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「最新の放射線治療法」報告
日程:平成24年7月26日(木)18:00~19:00
会場:山口大学医学部霜仁会館3階 多目的室
司会:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター准教授 吉野茂文 先生
講師:山口大学大学院医学系研究科 放射線治療学分野教授 澁谷 景子先生
本セミナーは「最新の放射線治療法」と題して、山口大学大学院医学系研究科 放射線治療学分野教授
澁谷 景子先生によるセミナーを開催した。
最初に、放射線治療の総論として利点や欠点、特徴などについて述べられ、「放射線治療とは科学のメスでがんを斬る」と話され、その詳細説明があった。
次に、放射線生物学や放射線物理工学の説明がなされ、放射線治療がどのような考えに基づいて治療効果をあげてきたのかという内容を具体的に説明された。
最後に、最新の放射線治療は高精度放射線治療を中心に照射技術が急速に進歩しており、治療効果を確実に上げるためには過去の放射線生物学的治療法開発の成果と新たな放射線物理工学の開発成果をうまく組み合わせることが重要であると強調されしめくくられた。
第2回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「がん患者と医療者とのコミュニケーション」報告
日程:平成24年7月5日(木)18:00~19:15
会場:山口大学医学部霜仁会館3階 多目的室
司会:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター准教授 吉野茂文 先生
講師:NPO法人ささえあい医療人権センターCOML 理事長 山口 育子先生
本セミナーでは、「がん患者と医療者とのコミュニケーション」と題してNPO法人ささえあい医療人権センターCOML 理事長 山口 育子先生の講演が行われた。
最初に、医療者とのかかわりにおいて自らのがん患者体験を具体的に話された。
次に、COMLの概要、活動内容について話された。COMLでは、患者の主体的医療参加を目指し、患者と医療者との「協働」を願ってよりよいコミュニケーションを構築するための活動を行っておられる。その活動内容は電話相談を柱に、患者と医療者とのコミュニケーション講座、患者塾の開催、医療ボランティアの養成講座等、多岐にわたって行われていた。最近の相談者は、マスメディアに意識が左右されがちであるが、医療者への苦情が相談のメインとなっていることが報告された。
最後に、COML創始者 辻本 好子氏のがんの闘病生活を支えてきた側の体験を話された。またこれらのことを通して、医療者に求められることとして、言葉の大切さ、感性を働かせること、患者の心に寄り添うことを強調され、患者側の想いを述べられた。
第1回がん治療スキルアップコース(インテンシブ)セミナー
「海外FD研修報告会」報告
日程:平成24年6月11日(月)18:00~19:15
会場:山口大学医学部霜仁会館3階 多目的室
司会:山口大学医学部附属病院 腫瘍センター准教授 吉野茂文 先生
講師:山口大学医学部附属病院 第2外科助教 筒井 理仁先生
山口大学医学部附属病院 歯科口腔外科講師 真野 隆充先生
本セミナーでは、世界先進医療施設研修に参加された外科医師、歯科医師2名による研修報告が行われた。
はじめに、外科医師の筒井理仁先生から「米国のデューク大学」での研修報告があった。治療においては役割が細分化されておりマンパワーなど日本との違いはあるが、手術においてはハード面もソフト面も決して負けていないとの報告があった。研究に関しては、複数の研究室がオープンであることから器械使用において交流が図られやすいが、器械の整備はむしろ本学の方が整っているとの報告があった。
また、インフォームド・コンセントでは、患者が事前に勉強をしてくることから、治療方針の決定において患者本人が自らの自主性・主体性に基づいて意見を述べ、積極的に参加していると説明があった。
次に、歯科医師の真野隆充先生から「ドイツのハノーバー医科大学」での研修報告があった。この度の研修では、主に手術見学の研修であったと報告があり、様々な手術症例の説明の後、手術方法、化学療法、放射線治療法の日本との違いやそれぞれの利点・欠点等の説明があった。
最後に、手術の技術は負けていないが、ナビゲーションシステムを用いた治療法においては日本より進んでいることから、近い将来のこのシステムを使用できる環境を整え、活かしていきたいと話された。